中古車だけど走行距離が少ないのはなぜ?その理由や購入時のポイントを徹底解説いたします!
2023 / 1 / 16 (Mon)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナというコンサート会場で有名な新横浜に店舗を構えています。
さて、中古車を購入する時、年式に対して走行距離が少ない車を見かけたことはありませんか?
中古車選びでは走行距離が大事な指標になるため、走行距離が少ない=状態が良い車という認識をお持ちの方も少なくないでしょう。
確かに走行距離が少なければ車の傷みも少なく、新車に近い中古車を手にすることが可能です。
しかし、走行距離だけですべてを判断すると、思わぬトラブルに出くわす危険性があるため注意が必要なのです。
そこで今回は、中古車なのに走行距離が少ないのはなぜ?その理由やリスクと購入時に役立つ見極めポイントを徹底解説いたします。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
でははじめに、なぜ年式の割に走行距離が少ない中古車があるのか、その理由とリスクから見ていきましょう。
中古車なのに走行距離が少ないのはなぜ?その理由とリスク
走行距離が極端に少ない理由は、主に以下の4つが考えられます。
場合によってはハイリスクの中古車も存在するので、購入してから後悔しないためにも検討段階で注意深く確認することが大切です。
では、一つずつ詳しく見ていきましょう。
近距離走行メインで使われていた
まず、前の所有者が近距離走行のみで使用していたというケース。特に都心部で生活しているユーザーに多く見られます。
近所での買い物や子どもの送り迎えでしか乗っていない場合は走行距離が伸びず、低走行車となりやすいでしょう。
このような中古車は、エンジンオイルが十分に温まる前にエンジンを停止している可能性が高いので、思った以上にエンジンに負担がかかっていることが考えられます。
また、近距離走行に加え使用頻度が低いとエンジンの傷みは顕著に増加します。
後々のエンジントラブルにつながる原因となるので、注意が必要です。
試乗車落ちの中古車
ディーラーや販売店で試乗車として使われていた車は、一定期間経つと中古車として販売されることがあります。
この場合の走行距離は数百kmから3,000km程度とやはり少なめです。
試乗車は頻繁に短距離走行を繰り返すので、エンジンに負荷がかかります。
加えて、不特定多数の方が乗り降りしたことでボディや内装に傷などがついている可能性もあるでしょう。
ですが、走行距離が短いことから中古車としての価格は高いことが多く、質と価格のバランスが悪いと感じてしまうケースもあるかもしれません。
未使用車
「登録済み未使用車」とは、初年度登録を済ませているため中古車という扱いではあるものの、実際にはほとんど使用されていない車のことです。
売上実績を上げるためにディーラーが自社で購入して中古車として販売したり、中古車オークションで売られて中古車販売店に出回ったりするケースがあります。
年式は新しいものが多く、走行距離も数km~数十kmと非常に短いのが特徴です。
長期間放置されていた
車検切れや生活の変化などで長期間動かされていなかった車が中古車として売られていることもあります。
車を動かさなければ当然走行距離が増えることはないので、店頭に並ぶ時には走行距離が少ない中古車となりますよね。
しかし、それらの中古車は外見こそ綺麗な状態であっても十分なメンテナンスがなされていない可能性が高く、急な故障のリスクを抱えていると言えるでしょう。
また、エンジンを始動させてないことで劣化が進みやすくなり、購入時には傷んでしまっていることも考えられます。
走行メーターの偽装
最悪なケースは、走行メーターの偽装です。
これは「メーター戻し」と呼ばれ、犯罪行為に該当します。
本来の走行距離よりも少なく見せるこの行為は今も一部の悪徳業者が行っているとも言われ、非常に悪質です。
デジタルメーターが主流となった昨今では偽装が減少傾向にはありますが、メーターを巻き戻す装置も存在します。
それゆえに、悪意で使用できるということを考えておかなければなりません。
なお、車検証には改ざん後の走行距離が記載されている場合が多いので、素人目に見分けることは難しいでしょう。
いずれにしても、信頼のおける中古車販売店で購入するのが最善の方法です。
もちろん走行距離の少ない中古車が全て危険とは限りませんが、上記の理由から見ると極端に走っていない車は故障リスクを抱えている可能性が高いでしょう。
特に「短距離走行を繰り返していた車」や「放置されていた車」は、できれば避けるのが無難です。
それでは、安全な中古車を購入するなら、走行距離はどのくらいを目安にすればよいのでしょうか?
年式との兼ね合いも含めて次の章で解説していきます。
走行距離はどのくらいがいいの?安全な中古車の選び方
ポイント①平均的な走行距離の目安
一般的に、車の年間走行距離は「1年1万km」が目安とされています。
ただし、ここ数年は公共交通機関の発展や車の使用頻度が高い地方人口の減少に伴って走行距離も減ってきているので、8,000km前後が妥当というところでしょうか。
この目安は中古車購入時にも使われることが多く、例えば3年落ちであれば走行距離3万km前後を基準とし、2万km程度なら条件の良い中古車と言えるでしょう。
総走行距離で見る場合は、年式が新しく総走行距離が40,000km以内であれば特に問題ありません。
ポイント②年式と走行距離のバランス
中古車の年式と走行距離のバランスは、走行距離の長さに関わらずチェックするようにしましょう。
高年式で走行距離が少ない中古車は問題がない場合が多いですが、先述したように試乗車として使われていた可能性も考えられます。
また、低年式で走行距離が少ない場合はエンジンに負荷が、高年式で走行距離が多い場合は車両に負担がかかっている可能性が高いです。
ですので、年式に対しての走行距離が平均と比べて多い/少ないのはなぜなのかを販売店に必ず確認し、明確な回答がなければ購入は控えた方が良いでしょう。
さらに、中古車購入にあたって走行距離以上に重要なのが、定期的なメンテナンスがされてきたかどうかという点です。
特に中古車は、前の所有者の使用状況によって車の状態および品質が大きく左右されるため、メンテナンス状況を知っておくことが大切です。
そこで、走行距離に応じたメンテナンスのチェック項目をご紹介していきます。
走行距離に応じたメンテナンスがされているかをチェック
車のほとんどの部品は年数や走行距離に応じて交換が必要となります。
購入を検討している中古車の走行距離と以下のメンテナンス項目を照らし合わせて確認していきましょう。
部品 | 交換目安時期・走行距離 |
エンジンオイル | 6か月または4,000km |
オイルフィルター | オイル交換2回に1回 |
オートマオイル | 2万~10万km |
クーラント | 2~10年 |
エアーフィルター | 2万~5万km(純正の場合) |
エアコンフィルター | 1年 |
ブレーキオイル | 2年 |
ブレーキパッド | 消耗したら |
ワイパー | ブレード1年/替えゴム6か月 |
バッテリー | 3年 |
タイヤ | ・夏タイヤ 5年または3万km
・冬タイヤ 3年または3万km |
これらのメンテナンス状況は「メンテナンスノート」で確認することができます。
「メンテナンスノート」とは、点検整備記録簿とメーカー保証書がセットになっていて、どのような整備を実施してきたが一目で分かるものです。
また、どのような箇所が修理・交換されてきたかも参照できるので、今後のメンテナンスにも役立つでしょう。
そのため、購入を検討する中古車にメンテナンスノートがあるかどうかも確認しておくことをおすすめします。
さて、ここまでは中古車購入時の走行距離について解説してきましたが、それ以外にも気を付けておくべきポイントがあります。
購入前に知っておくことでお得な中古車を見つけやすくなり、価格交渉にも役立ちますよ。
次の章で詳しく解説していきますね。
走行距離以外で安全な中古車を選ぶポイント
中古車購入後の保証内容
安心して中古車を購入するためには、保証が充実していることが重要です。
そこでまず、新車購入時に付帯している「メーカー保証」の有効期限が残っているかどうかをチェックしてみましょう。
メーカー保証とは、安全性の確保と性能を維持するために一定期間部品の修理・交換を無償で行ってくれるサービスです。
- 一般保証(電装部品など)…初年度登録から3年または60,000km以内
- 特別保証(エンジン関係など)…5年または100,000km以内
中古車購入の場合、保証の有効期限が残っていれば保証継承を行うことが可能です。
また、中古車の販売店保証は店舗によって内容の充実度に差がありますが、新車に比べて期間が短いことが一般的です。
購入後も長く安心して乗りたいと考えているのなら、保証が行き届いているかどうかを購入前に確認するとよいでしょう。
修復歴の有無
安全性の高い中古車を求めているのなら、走行距離だけでなく修復歴の有無も必ず把握しておきましょう。
事故車と修復歴のある車は似て非なるもの。修復歴とは、車の骨格部分を修理した履歴のことを指します。
修復歴車と定義されるのは、以下の8つのパーツのいずれかを修復しているものまたは損傷しているものです。
- フレームクロスメンバー
- インサイドパネル
- ピラー
- ダッシュパネル
- ルーフパネル
- フロア
- トランクフロア
一般財団法人 日本自動車査定協会ウェブサイト参照
修復歴は告知義務がありますが、前の所有者が修復歴を隠して売却した場合、査定士の目をすり抜けて通常の中古車として売られてしまうかもしれません。
しかし、修理技術の進歩によって外見では修復歴の有無が分からなくても、試乗してみることで違和感に気づくケースもあります。
ですので、中古車購入時の現車確認・試乗はマストで行うようにしましょう。
ここまで走行距離の少ない中古車のリスクや安全性の高い車の選び方を解説してきました。
では、それでも走行距離の少ない中古車は「買い」なのか、それとも「損」なのか、どちらなのでしょうか。
中古車で走行距離が少ないのは、基本的には「買い」!
リスクはあるとはいえ、基本的に走行距離の少ない中古車は「買い」です。
もちろん、年式と走行距離のバランスがあまりにも悪いものは避けるべきですが、走行距離が少ないのはなぜか?
それに対する理由がきちんとあるのなら、中古車としての状態は良いと考えられるでしょう。
エンジンの問題点は程度にもよりますが、購入後のメンテナンスで対応できるものもあります。
しかし、走行距離の少ない中古車はやはり価格が高止まりすることが多く、費用面でのデメリットも残ります。
購入後に長く乗るのであれば初期費用がかかっても十分に価値はあるでしょう。
反対に短いスパンなら、3年~5年落ちで30,000~50,000kmの走行距離の中古車が費用対効果としてはベストかもしれません。
そして中古車購入において何より重要なのが、信頼できる中古車販売店で購入することです。
リスクを抱える可能性がある走行距離の少ない中古車だからこそ、販売店はきちんと選ぶようにしましょうね!
おわりに
今回は中古車なのに走行距離が少ないのはなぜ?その理由やリスクと購入時に役立つ見極めポイントを解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
中古車の走行距離は少ないほどお得と感じられそうですが、少ないからといって全てが良い車とは限りません。
中古車は前の所有者の使用状況によって状態が大きく異なります。
長期間放置されていた車や短距離走行を繰り返していた車などは、エンジンへの負荷がかかっていることから、故障リスクがあることを理解しておきましょう。
また、安全な中古車選びのためには、走行距離だけでなく年式とのバランス、メンテナンス状況、そして修復歴の有無等にも配慮することが重要です。
なお、購入前の確認が不十分だと後のトラブルにつながる可能性があるので、中古車は信頼できる販売店での購入をおすすめします。
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