10年以上経過した車の車検費用が高くなるのは本当!?相場や買い替えの判断基準を徹底解説いたします!
2023 / 1 / 17 (Tue)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがあることで有名な新横浜というところに店を構えています。
もしも近くを立ち寄ることがありましたらぜひお越しください。
さて、車は所有しているだけで様々なところにお金がかかりますが、そのひとつに車検があります。
知っての通り、車検は車を安全に運転する上で避けては通れない法的な制度です。
ただ、車検には毎回それなりの費用がかかるとは分かっていても、きちんと確認している方は少ないかもしれません。
実は、車検費用は10年以上の年式になると高くなってしまいます。
維持した方が良いのか、あるいは買い替える方がお得なのかは、費用負担の増え幅によるところが大きいでしょう。
そこで今回は、10年以上経過した車の車検について相場の変化や内訳、買い替えの見極めポイントを詳しく解説いたします。
また、古い車でも乗り続けたいという方に向けて、少しでも車検費用を抑えるコツもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
それではまず、一般的な車の車検費用相場の目安を確認していきましょう。
車検費用相場の目安について
車検にかかる費用は、車の排気量によっておおよその相場があります。
排気量別の車検費用の目安は以下の通りです。
排気量 | 車検費用相場 |
軽自動車 | 6~8万円 |
1,500㏄クラス | 8~10万円 |
2,000㏄クラス | 9~12万円 |
2,500㏄クラス | 13~17万円 |
4,000㏄クラス | 17~19万円 |
このように、普通乗用車であれば平均10万円前後の費用がかかることが一般的でしょう。
これらの相場を把握した上で、次に車検に必要な費用の内訳を解説いたします。
車検に必要な費用
車検費用の内訳は、主に「法定費用」と「整備基本料」の大きく二つに分類できます。
法定費用
法定費用は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代で構成されており、どこで車検を受けても価格が変動しません。
- 自動車重量税の目安
自動車重量税は、車の重さやエコカーかどうか、そして新車登録からの経過年数で課税額が変わります。普通車の場合の相場としては、2~4万円といったところでしょう。
- 自賠責保険料の目安
自賠責保険は、法律で加入を義務付けられている保険です。
一般的に新車購入時に37か月分、その後は車検ごとに24ヶ月分加入します。普通自動車と軽自動車とで保険料が異なるので、以下をご確認ください。
普通自動車 | 軽自動車 | |
37ヵ月 | 36,780円 | 35,610円 |
24ヶ月 | 25,830円 | 25,070円 |
- 印紙代、証紙代
印紙代は、車検を依頼する場所が指定工場の場合1,100円のみ。
認定工場の場合は以下の通りです。
3ナンバー | 印紙代400円、証紙代1,400円 |
4・5ナンバー | 印紙代400円、証紙代1,300円 |
整備基本料
整備基本料は法定費用と違って、車検を依頼する業者によって異なります。サービスが充実していると、その分高額になる傾向です。
【料金の目安】
- ディーラー:4~10万円
- 車検専門店:2~8万円
- 整備工場:2~8万円
- カー用品店:2~6万円
- ガソリンスタンド:2~6万円
- ユーザー車検:1,500~3,500円
業者を選ぶ際は、車検に何をどこまで求めるのかを明確にするとよいでしょう。
例えばディーラーの場合高い質や安心感がありますが、その分費用は割高です。
一方で、車検に特化した専門店では最低限の整備のみを行うので割安であるとされています。
それぞれの特徴を踏まえて、自分にとってぴったりの業者を探してみてはいかがでしょうか。
さて、ここまで解説したように初回の車検から10万円前後の費用がかかるのですが、回を重ねるごとに車検費用が高くなっていると感じる方も多いでしょう。
そこで、次のところでは10年以上経過した古い車の場合は車検費用にどのような変化があるのか、具体的にご紹介していきます。
10年以上経過した車の車検はどのように変化する?
10年を超えた車の車検費用は
- 修理費用が増える
- 税金が増える
こういった理由から高額になる傾向があります。
修理費用が増える
車検はただ検査に出して終わりではなく、国の保安基準を満たす必要があります。
それは年数に限らずいつの車検でも同じことですが、やはり同じ車でも古くなるにつれて修理箇所は増えてしまうもの。
すると、必然的に修理費用がかさみ、車検費用が高くなりやすくなるでしょう。
特に10年目以降の場合はメンテナンス箇所が多いだけでなく、エンジン回りの高額なパーツの整備・交換が必要になることも多いため、相場を大きく上回る費用負担の可能性もあります。
【10年目(走行距離10万km目安)で交換が必要な部品】
- ラジエーターホース:相場10,000円
- オルターネーター:相場60,000円
- タイミングベルト:相場60,000円
- ウォーターポンプ:相場10,000円~
- クラッチ:相場60,000円 など
これらを交換するとなると、整備費用だけでも10万円を優に超えてしまいます。
そのため、年式10年・走行距離10万kmに近づいて車検を迎えるなら、買い替えも検討するのがよいかもしれませんね。
さらに、古い車種になると部品の取り寄せで整備時間が余計にかかり、車検を通すのに時間がかかるケースがあることも覚えておきましょう。
13年目以降は税金も増える
長く乗ると修理費用がかさむだけでなく、13年目以降には税金までもが増額する仕組みとなっています。
18年目以降はさらにもう一段階引き上げられるため、その分車検費用や維持費が多くかかってしまうのです。
以下で、具体的にどれくらい税金が増額されるのか見ていきましょう。
自動車重量税
重量 | エコカー | エコカー以外 | ||
本則税率 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
~1t | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5t | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2t | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5t | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
上記の通り、自動車重量税はエコカーあれば経年に関わらず税額が変わることはありません。
一方、エコカー以外の車種は13年目だけでなく18年目でもさらにもう一段階税金が引き上げられます。
重量税は車検時に支払うので、税額が増えるほど車検費用も増えることになります。
【自動車重量税が高くなる理由】
13年と18年で自動車重量税が増額されるのは、一言でいえば環境対策のためです。
世界中で環境問題が最重要課題の一つのされている中、自動車業界ではエコカーとしてハイブリッドカーや電気自動車などを販売してきました。
しかし、低年式の場合、エコへの意識が薄かった時代に生産されたため環境対策が施されていない車が多いです。
そこで、古い車両からエコカーへの買い替え促進のために、税額を上げる仕組みが採用されたのです。
また、エコカーでなくとも燃費性能の良い新しい車への買い替えでガソリン消費を抑制することも目的の一つとされています。
自動車税
自動車税は毎年4月1日時点で車を保有している方を対象に課税される税金なので、車検費用には含まれません。
しかし、車のランニングコストが上がる一因であることは把握しておく必要があるでしょう。
自動車税も自動車重量税と同様、13年以上経過すると以下のように増額となります。
排気量 | 13年未満 | 13年以降 | |
2019年9月30日以前に新規登録 | 2019年10月1日以降に新規登録 | ||
軽自動車 | 7,200円 | 12,900円 | |
1,000㏄未満 | 29,500円 | 25,000円 | 33,900円 |
1,000㏄~1,500㏄未満 | 34,500円 | 30,500円 | 39,600円 |
1,500㏄~2,000㏄未満 | 39,500円 | 36,000円 | 45,400円 |
2,000㏄~2,500㏄未満 | 45,000円 | 43,500円 | 51,700円 |
2,500㏄~3,000㏄未満 | 51,000円 | 50,000円 | 58,600円 |
3,000㏄~3,500㏄未満 | 58,000円 | 57,000円 | 66,700円 |
3,500㏄~4,000㏄未満 | 66,500円 | 65,500円 | 76,400円 |
4,000㏄~4,500㏄未満 | 76,500円 | 75,500円 | 87,900円 |
4,500㏄~6,000㏄未満 | 88,000円 | 87,000円 | 101,200円 |
6,000㏄超 | 111,000円 | 111,000円 | 127,600円 |
排気量は車種によって異なりますが、例えばコンパクトカーであれば1,000㏄~1,500㏄、ファミリーカーであれば1,500㏄~2,500㏄、セダンタイプは2,500㏄を目安にするとよいでしょう。
上の表を見ると、新車登録から13年以上経過した乗用車は5,000から7,000円ほど増額することが分かります。
13年未満の車両よりも15%増税されるイメージです。
重量税と自動車税の税額の両方が上がることで、トータルの出費が与える家計への影響は大きなものになってしまうでしょう。
以上のことから、10年目以降に車検を通すかどうか迷ったら売却も視野に検討するのが得策です。
車検費用相場が上がる10年目以降は売却も検討しよう
10年で車の価値は大幅に減少する
中古車市場では、走行距離や年式が車の買取価格を決める第一の基準となっています。
車は基本的に経年によって劣化するため、買取価格は年々下落し10年落ちではほとんど価値はつかないものと思ってよいでしょう。
高額な車検費用をかけ多額の税金を支払っても売却時には0円に近い価格で手放すことになるので、費用対効果は期待できません。
故障リスクを避けつつお得に車を乗り継いでいくのであれば、10年目を迎える前の段階で売却を検討するのがおすすめです。
ただし、稀少価値のある国産スポーツカーなどは、高い税金や整備費用を払ってでも維持する価値がある場合もあります。
資産価値の高い車は長期保有もあり
海外を含め人気が高く需要過多である車やそもそもの生産台数が少なく一台一台にプレミアが付いている車などは、たとえ古くても(あるいは古いほど)高額で取引されるケースがあります。
正しく維持することで資産価値となる車に関しては、今後支払う必要のある費用と比較して保有か売却どちらにメリットがあるかを検討するとよいでしょう。
さて、ここまで解説してきたように10年以上の古い車は様々な要因で車検費用が高くつくので、売却を検討する大きなタイミングとなります。
でも、今乗っている車に愛着があり、「お得とは言えなくても手放したくない」という方も中にはいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、車検費用を少しでも安く抑えるコツをいくつかご紹介いたします。
10年以上の車でも車検費用を安く抑えるコツ
車検料が安い業者に依頼する
車検費用を抑えるには、まずは安く車検を受けられる業者を見つけておくことが重要です。
サービスを二の次でとにかく安さ優先なら、カー用品店やガソリンスタンド、車検専門店の利用がおすすめです。
ほとんどの業者で見積もりを出してくれるので、費用と内容を比較するとよりお得な業者選びが可能になるでしょう。
自分で検査をする方式のユーザー車検も非常に安価ですが、検査のみで整備は行われません。
また、手続きや車に持ち込みなど手間と知識が必要なので、初心者向けとは言えないで
しょう。
日頃からメンテナンスをしておく
10年以上経過した車の車検費用を最低限に抑える方法として、こまめに車をメンテナンスしておくこともポイントです。
消耗品交換や修理が必要ない状態にしておけば、余分な費用をかけることなく車検を受けることができるでしょう。
定期的なメンテナンスは愛車の寿命を延ばすことにも繋がるので、ぜひ心がけてくださいね!
おわりに
今回の記事では、10年以上経過した車の車検について相場の変化や内訳、買い替えの見極めポイントの解説と、古い車の車検費用を抑えるコツをご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
最近の車は性能もよく、10年以上経過しても問題なく使用できるものが増えています。
しかし、車検費用相場は10年を超えると高くなる傾向があるので注意が必要です。
その理由としては、故障箇所の増加によって整備費用がかさむこと、13年目以降には税金が増額になることが挙げられるでしょう。
その負担額を考えると、10年を一つの区切りとして買い替えを検討した方がコストパフォーマンスは格段にアップします。
今回の記事を参考に、10年を超えた車との付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか?
さて、車検や車についてのお悩みがある方は、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstまでお気軽にご相談ください。
新横浜にあるFirstはカーライフパートナーをモットーに、車に関する様々な疑問や課題の解決案をご提案させていただきます。
それに加えて、Firstは大手中古車買取業者と比べると少数精鋭でお客様対応をしているため、人件費をお客様に還元させて頂いております。
まさにお客様ファーストの車買取業者と言えるのではないでしょうか。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させて頂きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。