10年落ち5万キロの中古車は危険!?古くても安心して中古車を購入するためのチェックポイントをご紹介いたします!
2023 / 3 / 3 (Fri)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
さてさて、新車よりも安く購入できることから需要の絶えない中古車。
中でも10年落ち以上の中古車は非常に低価格なので、予算を抑えたい方にとっては魅力的なのではないでしょうか?
ただ、10年落ちともなると心配なのが故障やトラブルのリスクですよね。
安く買えたとしても安全性に問題があっては乗り続けることはできません。
特に注意が必要なのは、10年落ちで走行距離が5万キロ以下の「低年式低走行車」です。
このような中古車にはどんな危険が潜んでいるのでしょうか?
そこで今回の記事では、10年落ち中古車の中でも低走行車に注目し、そのリスクや避けるべき車を解説していきます。
あわせて、古くても安心して中古車を購入するためのチェックポイントもご紹介いたしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
それではまず、本題に入る前に数ある中古車の中から10年落ちの車を購入するメリットについて考えていきます。
10年落ち中古車の魅力とは?購入するメリット
10年落ち中古車は安く買える可能性大
そもそも中古車の最大の魅力は新車よりも安く買える点にありますが、10年落ち以上になるとさらに一段階価格が下がります。
【10年落ち中古車の価格の例】
車種 | 新車価格 | 中古車価格 |
アルファード(トヨタ) | 約360万円~ | 約155万円 |
エクストレイル(日産) | 約320万円~ | 約43万円 |
ワゴンR(スズキ) | 約122万円~ | 約20万円 |
一般的に、10年落ち中古車の買取価格は新車価格の3~10%程度。そこに販売店の利益分を上乗せされても、破格の安さで購入できることが分かります。
ごく短い期間乗るのが目的なら損にはならず、長く乗れたら好コスパで得をすることになり、どちらに転んでも安さがメリットとして活きるでしょう。
掘り出し物が見つかることも
中古車の中には、古い輸入車やクラシックカーなど稀少価値の高い車種もあります。
車好きの方はあえて10年落ち以上の中古車から探すことで、意外な掘り出し物を見つけられるかもしれません。
人気の高い高級車や生産数が少ない稀少車はワンオーナーであることも多く、良い状態が保たれているというメリットもあるでしょう。
また、かつては「10年10万キロ」とされてきた車の寿命にも変化が見られています。
10年落ち中古車でもまだまだ乗れる!耐久保証期間について
現在、各メーカーによる車の耐久保証期間は「15年20万キロ」に延長されています。
技術の進歩によって車の寿命は少しずつ延びており、10年落ちの中古車であっても十分に使用できる状態にあることが多いです。
もちろん、どの程度使用できるかは車ごとに異なりますが、メーカーが保証する耐久期間としては余裕があることは覚えておきましょう。
そんな中、価格の安さが際立つのが「低年式低走行車」。10年落ちだと走行距離5万キロ以下がその部類に入ります。
「5万キロ走行でこんなに安く買えるならラッキー」と思う方もいらっしゃいますよね。
しかし、年式の割に走行距離が短い中古車が必ずしもお得とは言えません。
ここからは、低年式低走行車のデメリットを知ってリスクの高さを把握していきましょう。
10年落ち5万キロはハイリスク!低年式低走行車のデメリット
劣化・故障のリスクが高い
低年式低走行の中古車は短距離でのストップアンドゴーが多いことが考えられ、通常よりもエンジンにかかる負荷が大きいとされています。
エンジンは使い続けることで消耗しますが、使わなすぎたり短距離走行が続いたりする方がより劣化するため、このような乗り方をされてきた中古車の故障リスクは格段に高くなるでしょう。
加えて、低年式であれば経年による劣化も進んでおり、各種部品の寿命が目前という中古車も珍しくありません。
きちんとメンテナンスされていなければ、購入後すぐに故障してしまう可能性も高いでしょう。
修復歴がある可能性がある
10年落ち5万キロ走行のように年式に対して走行距離が短い理由には、事故で大きく損傷し長期間使用できなかった可能性も考えられます。
その場合、車の骨格部分を損傷し修復歴がついていることがあるので注意が必要です。
骨格部分を一度損傷すると完全に元通りにするのは難しく、走行性能が著しく低下しているケースもあります。
また、いつどんな形で不具合が起こるかもわからないので、所有する上でのリスクは避けられないでしょう。
いわくつきの可能性も…
低走行のまま長期間放置された車は、いわくつきの可能性も排除できません。
稀ではありますが、事件・事故に関わっていたり、持ち主に不幸があって長年そのままにされていたケースも考えられるでしょう。
事情を抱えていても車の性能自体に問題が無ければ故障リスクは少ないですが、心理的なストレスになることもあるので気になる方は購入を避けた方が無難です。
低年式低走行車には上記のようなリスクがあり、安く購入できても結局買い直しで余計な費用がかかってしまうなんてことも少なくありません。
もちろん全ての低年式低走行車に当てはまるわけではないのですが、それでも「危険な個体」があるのは事実。
そのため、購入時には必ずその危険性についてチェックする必要があります。
具体的に、どんな兆候があればハイリスクと判断できるのか、次のところで見ていきましょう。
こんな10年落ち5万キロ走行の中古車は避けよう!危険を見抜く4つの兆候
低年式低走行車の危険性を見抜くために、チェックしたい項目は下記の4つです。
【危険な低年式低走行中古車の兆候】
- まっすぐ走ることができない
- ドアやパネル部分にがたつきがある
- 異音、異臭がする
- 錆や汚れが目立つ
それぞれ中古車選びの基本とも言えるので、現車確認で実践してみてください。
まっすぐ走ることができない
まっすぐ走ることができない中古車は車軸やハンドルに問題を抱えていることが多く、これらは修復歴に起因するケースが多く見られます。
安全性が著しく欠けているため、安くても購入してはいけません。
ドアやパネル部分にがたつきがある
ドアやボンネットなどのパネル部分にがたつきや隙間がある場合、大きな修理が行われた履歴がある可能性があります。
こちらも最悪の場合修復歴車かもしれないので、入念な確認が必要です。
異音、異臭がする
エンジンをかけた時や走行時に「ガタガタ」「ゴロゴロ」といった異音がする中古車は、10年落ちや低走行車でなくとも購入はNGです。
というのも、機関内部にトラブルが発生している可能性があり、大事故にまで発展してしまうケースもあるからです。
仮にエンジン本体や排気機関に不具合があるとしたら、買っても運転することはできません。
そして、これらを修理するとなると大規模な分解作業が発生するので、修理費用が超高額に。安全面と費用面の両方から、絶対に避けてほしい中古車です。
錆や汚れが目立つ
10年落ち以上だと多少の錆や汚れは付き物ですが、許容できないほどものは避けるべきです。
汚れがひどいものは、前のオーナーのメンテナンス不足が想像できるでしょう。
また、車内の錆の発生は水没車の可能性もあります。
水没車は修復歴のように申告義務がないので、少なからず審査を通りぬけて中古車市場に出回っています。
特に足回りやドア付近の錆、水痕が目立つ場合は、購入候補から外すようにしてくださいね。
これらのポイントを試乗時にチェックしたり、疑問点があれば担当者に聞いてみたりすることで、低年式低走行車の中でも比較的安全な中古車を選ぶことができます。
それでも、同じ10年落ちなら適切な走行距離を走っている中古車の方が状態が良いのは確か。
なぜなら、中古車では年式と走行距離のバランスが非常に重要だからです。
では、10年落ち中古車のベストな走行距離とはどれくらいなのでしょうか?
10年落ちなら8万キロ走行がベスト!年式と走行距離のバランスとは?
一般的な走行距離の目安は「1年1万キロ」とされています。
この目安から考えると、10年落ちなら10万キロ程度。そのラインで少しでも状態のよいものを探すとしたら、8万キロがベストでしょう。
また、5万キロ走行なら5年落ち中古車を探せば、性能・内外装ともに満足のいく車を見つけられる可能性が高まります。
この目安より走行距離が長すぎても短すぎても車体へのダメージが大きくなるので、車の状態をしっかりと見つつ慎重に検討するようにしましょう。
さて、ここまで解説してきたように、低年式低走行車を含む10年落ち以上の古い中古車にはデメリットや気を付けなければならない点が多くあります。
ただし、車の状態に関係なく安く買いたい、次の車を買うまでのつなぎとして買いたいのであれば、購入するメリットも大きいと言えるでしょう。
10年落ち以上の中古車のリスクを知った上で買うことを決めた方は、購入後の対応についても理解しておく必要があります。
事前にチェックしておくことで後悔や失敗を防ぐことができるのでぜひ参考にしてください。
10年落ち以上の中古車を購入する前にチェックしたいポイント
メンテナンスが必要か
10年落ち以上の中古車の場合、購入後にどの程度メンテナンスが必要かを事前にチェックしておきましょう。
タイミングベルトやクラッチなど、車の部品は10年で交換時期が来るものが多く、前のオーナーが交換していなければ自分で対応しなければなりません。
10年落ち中古車で必要なメンテナンス内容はそれぞれ異なるので、ディーラーや中古車販売店の担当者に相談して各部品の状態などを聞いてみましょう。
メーカーに部品の在庫があるか
部品交換が必要な場合、あらかじめメーカーに該当車種のパーツがあるか確認をとっておくことも大切です。
10年落ち以上の中古車だと、新車の生産が終了していたり部品の取り扱いが無かったりするケースもあります。
万が一在庫が無い場合は、取り寄せなどに高額な費用がかかるので注意が必要です
税金の増額に注意
10年落ち以上の中古車は、税金の増額にも気を付けなければなりません。
自動車税は排気量、重量税は車両重量で税額が定められていますが、新車登録から13年を超えるとそれぞれ重課の対象となります。
これはエコカー税制の一環で、環境負荷の高い古い車に重税をかけて買い替えを促進するためのものです。
重課のタイミングについては下記の表をご覧ください。
経過年数 | 重課率 | |
自動車税 | 13年(ガソリン車) | 普通車:約15%
軽自動車:約20% |
11年(ディーゼル車) | ||
重量税 | 13年 | 普通車:約40%
軽自動車:約24% |
18年 | 普通車:約50%
軽自動車:約31% |
アフターサービス保証の充実度
10年落ち以上の中古車は自分でメンテナンスするだけでなく、店舗でも手厚いサポートやサービスを受けられると安心です。
アフターサービスの充実度は販売店ごとに違うため、どの店で買うのかじっくりと吟味するようにしましょう。
保証が付いていれば、部品交換や修理費用の一部を負担してくれるところもあります。
できるだけ保証期間が長く、小さなことでも相談しやすい販売店で中古車探しをしてみてください。
おわりに
今回は、10年落ち中古車の中でも特に5万キロ以下の低走行車について、そのリスクや避けるべき危険な車を解説し、古くても安心して乗るためのチェックポイントもご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
車の寿命の一つの目安である10年落ち中古車は、さまざまな判断基準をクリアしてから購入することが重要です。
特に、10年落ち5万キロ走行のような低年式低走行車は故障のリスクが格段に上がるため、なるべく購入は避けた方がよいでしょう。
また、低走行以外にも危険な中古車に見られる兆候がいくつかあります。
10年落ち以上の古い中古車を探す時は必ず現車確認を行い、異常がないかをくまなく確認するようにしましょう。
事前に購入後の維持費やメンテンナンスについても把握した上できちんと選べば、古くても状態のよい中古車に出会える可能性はあります。
信頼のおける中古車販売店で、あなたにぴったりの中古車探しをしてみてはいかがでしょうか。
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