走行距離によって車検費用は変わるの?車検費用が上がるポイントや5万キロ以上でも安く抑えるコツを徹底解説いたします!
2023 / 5 / 24 (Wed)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
さてさて、車を購入したら一定期間ごとに「車検」を受ける義務があります。
もちろん、車を運転する上での安全を確保する意味で非常に重要なものですが、車検を通すために必要な費用は正直結構な負担ですよね。
特に、同じ車に長く乗って2回3回と車検を受けている方は、走行距離もそれなりに増えていることでしょう。
車検費用は走行距離が短いと安く、長くなるほど高くなってしまうという話もよく耳にします。
でも、それを仕方ないで済ませてはもったいないかもしれません。
車検費用がどのように決まり、本当に走行距離で費用が変わるのかが分かれれば、安く抑えるための工夫ができるでしょう。
そこで今回は、走行距離と車検費用の関係性について解説し、走行距離5万キロ~10万キロで必要な部品交換やお得になるポイントなどをご紹介していきます。
ぜひ車検前に読んでみてくださいね。
それでは早速、車検費用は走行距離によって変わるのは本当?というところから見ていきますね。
車検費用は走行距離によって変わる?
かつて10年以上の車は毎年車検を受けなければならなかったので、必然的に車検費用の負担が大きくなっていました。
しかし、平成7年の法律改正で登録10年以降の車でも2年ごとの車検となり、現在は登録年数による基本的な車検費用の違いはなくなっています。
そのため、車検費用に差が出る要因は走行距離や車のコンディションなどが挙げられるでしょう。
では、走行距離と比例して車検費用も本当に増えてしまうのでしょうか?
走行距離そのものが車検費用に影響するわけではない
車検費用は走行距離に応じて設定されていると思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際のところ走行距離で車検費用に差が付く制度はありません。
車検時には自動車重量税を納めますが、走行距離は特に加味されず税額が決定されます。
つまり、同じ車であればほとんど走っていない車でも、5万キロ・10万キロと走っている車でも税額は変わらないということです。
また、同時期に自賠責保険料の支払いもありますが、こちらも走行距離とは関係なく額が決まります。
一方で、走行距離が長くなるにつれて税金が高くなったという方もいるでしょう。
確かに10万キロを超えたあたりで税金が上がることも多いですよね。
ですが、こちらも走行距離が基準となっているのではなく、新車登録からの経過年数が基準となっています。
具体的には、13年目で一度増額し、18年目でさらにもう一段階税金が引き上げられる仕組みです。
【経過年数による自動車重量税の変化】
重量 | エコカー | エコカー以外 | ||
本則税率 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
~1t | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5t | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2t | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5t | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
年間の走行距離が8千キロ程度だと、13年目はちょうど10万キロに達する頃。
走行距離が長い車というのは、使用している年数が長いことが多いです。
すなわち、この経過年数が要因となり税金があがり、結果的に車検費用が高くなるということです。
体感的には走行距離で車検費用が上がったと思いがちなのですが、実際には新車登録から13年目未満なら走行距離が何キロでも車検費用は変わることはありません。
ただし、車検時には税金だけでなく修理や部品交換費用もかかってくるでしょう。
これらと走行距離は大きく関係しており、車検費用に差が出るポイントとなるようです。
走行距離が5万キロ以上になると修理・交換費用が高くなる
走行距離が増えると、車検時にどんな費用がかかってくるのでしょうか?
いわゆる「消耗品」と呼ばれるパーツは走行距離によって定期的に交換を推奨されており、費用がかさむ主な対象となります。
以下で、5万キロ~10万キロで予想される交換部品と費用をまとめてみました。
交換部品 | 交換目安時期 | 費用相場 |
ブレーキフルード(ブレーキオイル) | 3~5万キロまたは新車から3年~5年 | 5千円~1万円 |
AT/CVTフルード | 4~5万キロ
(メーカーごとに異なる) |
7千円~2万5千円 |
ブレーキパッド | 5万キロ前後 | 5千円~1万8千円 |
ドライブシャフトブーツ | 5万キロ~10万キロ | 1万円~1万8千円 |
タイミングベルト | 10万キロ前後 | 3万円~10万円 |
バッテリー | 車の用途で異なる
車検ごとに行うケースもあり |
1万円~4万円 |
タイヤ | 車の用途によって異なる | 1万円~10万円 |
タイミングベルトやブレーキホース、ドライブシャフトブーツなどはいずれも交換費用が高い部品で、車検時に一気に交換するとなれば車検費用が跳ね上がります。
その他、5万キロ・10万キロを大きく上回る走行距離であったり車の使い方が粗かったりすれば、上記以外に様々な交換部品が発生するでしょう。
日頃からメンテナンスをしていれば一度に全てを交換する必要はないのですが、走行距離が少ない車に比べて総じて車検費用が高くなる傾向があるということは間違いありません。
このように、走行距離によって発生する修理・交換代によって車検費用は上下します。
ではそれ以外の部分で車検時に必要になる費用にはどんなものがあり、総額ではいくらくらいかかるものなのでしょうか?
ここからは、車検費用の内訳とそれぞれの費用の目安についてご紹介していきます。
5万キロ・10万キロの車検費用の目安ってどれくらい?
車検費用の内訳は、主に「法定費用」と「車検基本料」の大きく二つに分類できます。
各項目について詳しく見ていきましょう。
法定費用
法定費用は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代で構成されており、どこで車検を受けても価格が変動しません。
軽自動車では4万円以下がほとんどで、普通車は車両重量によって差はあるものの4~6万円前後となっています。
【自動車重量税】
自動車重量税の金額は車の重量によって異なります。
前述したように、走行距離が何キロでも同じ金額ですが、初回登録から13年以上経過した車は加算。エコカーだと安くなります。
普通車の場合の相場としては、2~4万円といったところでしょう。
【自賠責保険料】
自賠責保険は、車の所有者が必ず加入しなければならない保険です。
一般的に新車購入時に37か月分、その後は車検ごとに24ヶ月分加入します。
普通自動車と軽自動車とで保険料が異なるので、以下をご確認ください。
普通自動車 | 軽自動車 | |
37ヵ月 | 36,780円 | 35,610円 |
24ヶ月 | 25,830円 | 25,070円 |
【印紙代】
審査や車検適合証発行の手数料として徴収されるのが印紙代です。
車検を依頼する場所が指定工場の場合1,100円のみ。
認定工場の場合は以下の通りです。
3ナンバー | 印紙代400円、証紙代1,400円 |
4・5ナンバー | 印紙代400円、証紙代1,300円 |
車検基本料
車検基本料の内訳は、主に「24か月定期点検料」「測定検査料」「車検代行手数料」で構成されます。
車検に通過するための細かい機能点検を行う整備にかかる費用で、安全性を高めるための予防整備が行われることもあります。
法定費用とは違って、車検を依頼する業者によって金額が異なるのが特徴です。
以下で、各業者の基本料金および車検費用総額の目安を確認してみましょう。
走行距離5万キロの業者別車検費用目安
【車検基本料金の目安】
- ディーラー:4~10万円
- 車検専門店:2~8万円
- 整備工場:2~8万円
- カー用品店:2~6万円
- ガソリンスタンド:2~6万円
- ユーザー車検:1,500~3,500円
【各業者の車検費用総額目安】
軽自動車 | ~1t | ~1.5t | ~2.0t | |
ディーラー | 64,000
~69,000円 |
79,000
~84,000円 |
92,000
~97,000円 |
105,000
~110,000円 |
車検専門店 | 38,000
~53,000円 |
48,000
~65,000円 |
57,000
~75,000円 |
65,000
~87,000円 |
ガソリンスタンド | 48,000
~53,000円 |
64,000
~68,000円 |
82,000
~87,000円 |
95,000
~100,000円 |
整備工場など | 54,000
~62,000円 |
70,000
~78,000円 |
86,000
~93,000円 |
100,000
~110,000円 |
車検費用が最も高額なのはディーラーで、車検専門店やガソリンスタンドなどと比較すると1.5倍~2倍近い費用がかかることがわかります。
これだけ金額が違うと安い方に魅力を感じてしまいますが、業者を選ぶ際はご自身が車検に求める質を明確にするのがおすすめです。
例えばディーラーの場合、費用は割高ですが専門知識・技術があるため信頼性が高いというメリットがあります。
一方、車検専門店などはメーカーや車種を問わず整備経験が豊富であるのが魅力です。
価格も比較的抑えられますが、店舗によって技術力に差があるため見極めが必要でしょう。
ガソリンスタンドやカー用品店などは身近な存在なので、気軽に足を運びやすいというメリットが考えられます。
しかし、整備を行うのは提携先の外部工場であることがほとんど。整備内容や品質にムラが出てしまう可能性は否めません。
5万キロ~10万キロ走っている車は、この金額に部品交換代も加算されます。
その際、安全性を高めるための予防整備も希望するのか、必要最低限の整備でよいのかによって総額が変わることになるでしょう。
サービスや質が高ければ車検費用も高額になる傾向があり、業者選びは価格と品質の2つを天秤にかけて吟味していくことが重要です。
ただし、車はまず安全第一なので、整備や点検については一定の品質を求めたいところ。
「走行距離5万キロ以上でもなるべく安く、でも品質面もこだわりたい」という方にはカー用品店や中古車販売店、「価格は高くても純正パーツで信頼性の高いものを」というこだわりがある方にはディーラーがおすすめです。
また、走行距離が5万キロ以上と長くなってきた車の車検費用を抑える方法はほかにもあります。
愛車をできるだけお得に維持するために、次のポイントを押さえておきましょう。
走行距離5万キロ以上の車の車検費用を安く抑えるコツ
定期的なメンテナンス
5万キロ以上走っている車の車検費用を最低限に抑える方法として、こまめに車をメンテナンスしておくことがポイントです。
消耗品交換や修理が必要ない状態にしておけば、余分な費用をかけることなく車検を受けることができるでしょう。
定期的なメンテナンスは愛車の寿命を延ばすことにも繋がるので、ぜひ心がけてくださいね!
相見積もりを行う
業者ごとに車検費用が異なるので、複数の業者から見積もりを取って内容と価格を比較してから依頼するとよいでしょう。
契約内容まできちんと確認することで、後々のトラブルや後悔を防ぐこともできます。
なお、Firstでは車に関することであれば何でもご相談いただけます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
おわりに
今回は、走行距離によって車検費用は変わるの?車検費用が上がるポイントや5万キロ以上でも安く抑えコツを解説いたします!というタイトルで記事を書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
走行距離は車検費用に直接的に関係するわけではありません。
一方で、長く走っていると劣化による部品交換や修理費用などがかさみ、結果として車検費用が上がることが多いようです。
特に、走行距離5万キロ・10万キロあたりで寿命を迎える部品が多数あり、いずれも交換費用が高額。
そのため、初回よりも2回目・3回目の車検費用が高くなってしまうことは、覚悟しておく必要があります。
そんな中でも車検費用をなるべく抑えたいなら、日頃のメンテナンスに加え、車検依頼先をきちんと選ぶことが重要です。
価格と品質のバランスを確認し、ご自身のニーズに見合った業者をよく吟味しましょう。
さて、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstは、カーライフパートナーをモットーに車に関する様々な疑問や課題の解決案をご提案させていただきます。
車検などでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。