走行距離が少ないのに安い中古車には要注意!見極めポイントを知って安全な車を選びましょう!
2023 / 4 / 4 (Tue)
車の豆知識
はじめに
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
さて、昨今は新車の納期が遅れ気味であることから、中古車の需要がより一層伸びています。
今まさに中古車探し中の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中古車は一台ごとにコンディションが異なるので、選び方次第で価格だけでなく購入後のカーライフまで左右されることになります。
そこで大事な指標となるのが「走行距離」です。
基本的に中古車の走行距離は少ない方が傷みも少なく、安心して購入できる可能性が高いでしょう。
ただし、走行距離が極端に少なくて安い中古車には意外な落とし穴があることも知っておかなければなりません。
この記事では、そんな走行距離の少ない中古車のリスクや安全な中古車を見極めるポイントなどについて徹底解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
それではまず、中古車選びにおける走行距離の重要度について説明していきます。
中古車選びにおける走行距離の重要度とは?
走行距離が少ない中古車はあまり使用されておらず、新車に近い状態だと考える方もいます。
確かに走行距離が少ない中古車は、足回りや内装などが劣化しておらず見た目も綺麗なものが多いでしょう。
実際に中古車の価格は走行距離が少ない方が高く、買取でも高評価が付きやすい傾向があります。
このことから、買取・購入どちらにおいても走行距離の影響は非常に大きいと言えるでしょう。
しかし、中古車選びのみに注目すると、走行距離と車両の状態は必ずしも比例するとは限りません。
なぜなら、買取時に前のオーナーの使用状況まで完璧に把握することは難しいからです。
走行距離が少なくても使い方によっては状態が想像以上に悪いケースもあり、それが価格に反映されていない可能性も十分あり得ます。
特に、走行距離が極端に少ない「低走行車」は、たとえ安くても慎重に検討する必要があります。
では、低走行の中古車には具体的にどんなリスクが潜んでいるのでしょうか?
走行距離が少ない理由と合わせて詳しく見ていきましょう。
中古車で走行距離が少ないのはなぜ?理由とリスクとは
走行距離が極端に少ない中古車は、次のような使われ方をされていた可能性があります。
購入後の故障リスクに繋がるものもあるので、検討段階で注意深く確認するようにしましょう。
近距離走行メインで使われていた
子どもの送り迎えや近場での買い物などの近距離でのみ使用されていた場合、年間1,000~3,000kmしか走らない低走行車になりやすいでしょう。
特に都心部のオーナーに見られるケースですが、こういった中古車は想像以上にエンジン系に負担がかかっていることが考えられます。
車のエンジンやバッテリーに最も負荷がかかるのは、走行中よりも始動時。
近距離走行は始動と停止を頻繁に繰り返すため、通常よりもエンジントラブルや短寿命化といったリスクが高いことを覚えておきましょう。
試乗車として利用されていた
ディーラーで試乗車として使われていた車が中古車として販売されるケースも、走行距離が少ない傾向にあります。
ディーラーで管理されていたという安心感も含めて中古車市場で人気を集めていますが、近距離走行によるエンジンへの負荷については注意しておくべきでしょう。
また、不特定多数に使われたことにより、内装部分やボディの傷、汚れなどが付いてしまっている可能性もあります。
その場合、走行距離の少なさから高めに設定された価格とのアンバランスを感じてしまうかもしれません。
長期間放置されていた
長期間放置されていたために、年数に対して走行距離が極端に少ない中古車もあるでしょう。
放置されていた理由は、車検切れや事故、あるいは生活の変化など様々ですが、共通して言えるのは「十分なメンテナンスがなされず急な故障のリスクが高い」ということです。
車は適度に走行し、定期的にメンテナンスすることで正常に機能します。
長期間の放置でエンジンを何カ月もかけていない車は劣化の進みも早くなり、中古車として購入される時にはすでに傷んでいるケースが大半でしょう。
よって、安い価格で見た目こそ綺麗だとしても購入は避けるのが無難です。
メーター改ざんの可能性もある
最悪のケースは、走行メーターの改ざんです。
これは「メーター戻し」と呼ばれ、犯罪行為に該当します。
本来の走行距離よりも少なく見せるこの行為は今でも一部の悪徳業者が行っているとも言われ、非常に悪質です。
近年はデジタルメーターが主流となり減少傾向にはあるものの、メーターを巻き戻す装置を悪意で使用できるということは考えておかなければなりません。
なお、車検証には改ざん後の走行距離が記載されている場合がほとんどなので、自分で判断することは難しいでしょう。
何か疑問を持つ状況の中古車であれば、中古車販売店で確認することが大切ですしっかりと背景を教えてもらえるなら、信頼できる業者だという判断基準にも繋がります。
走行距離の少ない中古車が全てハイリスクとは限りませんが、上記を鑑みると故障の危険を抱えている可能性が高いと言えるでしょう。
中でも「短距離走行を繰り返している中古車」や「長期間放置されていた中古車」は、安い・高いに関わらず買わないという選択が賢明です。
それでは、走行距離が少ないけど買って大丈夫と判断するには、どんな目安を参考にすればよいのでしょうか?
安全な中古車を見極めるポイントとは?年式と走行距離の考え方を解説
平均的な走行距離の目安を知る
一般的な車の走行距離は、年間1万kmが目安とされています。
ただ、ここ数年は公共交通機関の発達もあり走行距離は全体的に減少傾向。
年間8千km前後が妥当なラインになりつつあります。
中古車においても、この目安を元に状態の良し悪しを測ることが可能です。
例えば5年落ち中古車の場合、4~5万kmが基準、3万km程度であればお買い得と判断できるでしょう。
総走行距離で見る場合は、年式が新しく総走行距離が4万km以内であれば、特に問題はありません。
年式と走行距離のバランスを確認する
中古車の年式と走行距離のバランスは、走行距離が多い・少ないに関わらず確認することが大切です。
低年式で走行距離が少ない中古車はエンジンに負担がかかっている可能性があります。
また、高年式で走行距離が少ない中古車は問題がない場合が多いですが、前述したように試乗車として使われていた可能性もあるでしょう。
反対に、高年式で走行距離が多い中古車は車両そのものに負担がかかっていると考えられます。
いずれにしても、走行距離が平均と比べて差が出ている場合には必ずその理由を確認し、明確な回答を得られなければ購入しない方がよいでしょう。
さて、ここまでは走行距離の少ない中古車のリスクや安全な走行距離を見極めるポイントを解説してきました。
では、結論として走行距離の少ない中古車は買っても大丈夫なのでしょうか。
結論:リスクはあるものの走行距離が少ない中古車は買ってもよい
リスクはあるとはいえ、基本的には走行距離の少ない中古車は買っても大丈夫です。
もちろん、年式とのバランスは十分に考慮する必要がありますが、走行距離が少ないのはなぜか?
価格があまりにも安いのはなぜか?という問いに対する答えがきちんとあるならば、中古車としての状態は良いと考えられるでしょう。
部品の劣化程度なら、購入後のメンテナンスで対応できるものもあります。
ただし、走行距離の少ない中古車は価格が高止まり傾向にあり、費用面でのデメリットは感じざるを得ません。
短い期間のみ乗る予定なら、5年落ち5万kmまでが費用対効果としてはベストでしょう。
また、中古車選びで重要なのは走行距離だけではないことをご存じでしょうか?
メンテンナンス状況や購入後の保証内容など、気を付けるべき点はほかにもあります。具体的なポイントについて次のところで見ていきましょう。
中古車選びで走行距離以外に気を付けたいポイント
メンテナンス状況
中古車は前所有者の使用状況によって品質が大きく異なるため、メンテナンス状況を知っておくことが大切です。
その際に役立つのが、点検整備記録簿とメーカー保証書がセットになった「メンテナンスノート」。
これを参照すれば、現段階での車のコンディションやメンテナンス履歴が一目瞭然であり、車を選ぶ上で貴重な情報となるでしょう。
そのため、購入を検討している中古車にメンテナンスノートがあるかどうかも確認しておくことをおすすめします。
あわせて、下記の年数や走行距離に応じたメンテナンスのチェック項目も参考にしてみてください。
【メンテナンスチェック項目】
部品 | 交換目安時期・走行距離 |
エンジンオイル | 6か月または4千km |
オイルフィルター | オイル交換2回に1回 |
オートマオイル | 2万~10万km |
クーラント | 2~10年 |
エアーフィルター | 2万~5万km(純正の場合) |
エアコンフィルター | 1年 |
ブレーキオイル | 2年 |
ブレーキパッド | 消耗したら |
ワイパー | ブレード1年/替えゴム6か月 |
バッテリー | 3年 |
タイヤ | ・夏タイヤ 5年または3万km
・冬タイヤ 3年または3万km |
購入後の保証内容
購入後も安心して中古車に乗るためには、保証内容が充実していることも重要です。
そこでまずは、新車購入時に付帯している「メーカー保証」が残っているかをチェックしてみましょう。
メーカー保証とは、車の安全性と性能を維持・確保するために、メーカーが一定期間部品の無償交換を担保してくれるものです。
【一般保証】
電装品をはじめとする車の付属品に対する保証。有効期限は初期登録から3年または6万km以内。
【特別保証】
エンジンやサスペンションなどに対する保証。有効期限は初期登録から5年または10万km以内。
中古車購入の際に保証の有効期限が残っているのであれば、保証継承を行うことが可能です。
また、中古車の販売店保証は個々に保証内容が異なり、新車に比べて期間が短いのが通例です。
特に購入後も長く乗る予定の方は、あらかじめ保証の充実度について販売店に確認しておくとよいでしょう。
修復歴の有無
中古車でも当然安全性は重視しておくべきポイントです。そのためには、走行距離だけでなく修復歴の有無も必ず把握しておきましょう。
日本自動車査定協会は、以下の8つのパーツのいずれかを修理した車を修復歴車として定義しています。
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これらの修復歴は告知義務がありますが、万が一前の所有者が申告しなかった場合、外見からでは判断することができません。
しかし、試乗すればまっすぐ走行できないなどの問題に気付くケースもあります。
ですので、中古車購入時は現車確認と試乗はもれなく行うようにしましょう。
おわりに
今回は、走行距離の少ない中古車のリスクや安全な中古車を見極めるポイントなどについて詳しく解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
走行距離の少ない中古車は価格が安いケースもあり一見お買い得に思えますが、前の所有車の使用状況によってはハイリスクとなる可能性があります。
中でも、近距離走行を頻繁に行っていた車や長期間放置されていた車は、エンジンの劣化から故障リスクが高いことを覚えておきましょう。
また、中古車購入の際には、走行距離だけでなく年式との兼ね合いやメンテナンス履歴、保証内容なども注意深く確認する必要があります。
その際、安全性をチェックするためにも試乗は欠かさず行ってくださいね。
きちんと選べば、走行距離が少なくても良質な中古車に出会える可能性はあります。
信頼できる中古車販売店で、あなたにぴったりの一台を探してみてはいかがでしょうか?
そんな中、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは「カーライフパートナー」をモットーに車に関する様々な疑問や質問に丁寧にお答えしています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。