一生乗れる車の代表格「ランクル」 その強さの秘訣とは?長持ちさせるコツや注意点も詳しく解説します!
2024 / 2 / 2 (Fri)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
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神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
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さて、トヨタを代表する大型SUV「ランクル」。
昨今のトレンドであるクロスオーバーSUVとは一線を画す本格派で、日本はもちろん世界中で絶大な人気を誇ります。
国内では、納期4年という異例の長納期が話題にもなりましたよね。
そんなランクルの最大の特徴は優れた耐久性でしょう。
一般的な乗用車の寿命が10年とされている中、ランクルは一生乗れる車と言われるほどタフな車です。
では、ランクル人気を支えているこの強さの秘密は一体どこにあるのでしょうか?
今回の記事ではランクルに長く乗れる理由や維持のポイント、注意点などをまとめて解説いたしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでははじめに、ランクルの基礎知識から見ていきましょう。
圧倒的な人気「ランクル」はどんな車?
ランクルは世界販売台数が1000万台を突破し、現在では170か国を超える国で使用されているまさにSUVの王者と言える車です。
その歴史は長く、1951年の初代発売から70年以上。
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というコンセプトの下、耐久性・悪路走破性・信頼性を鍛えながら進化を続けてきました。
現行は、2021年にフルモデルチェンジを迎えたランクル300系です。
【ランクル300系 グレード展開】
エンジン | グレード | 車体価格(税込) | 定員 |
ガソリン | ZX | 7,300,000円 | 7人 |
GR SPORT | 7,700,000円 | 7人 | |
VX | 6,300,000円 | 7人 | |
AX | 5,500,000円 | 7人 | |
GX | 5,100,000円 | 5人 | |
ディーゼル
|
ZX | 7,600,000円 | 5人 |
GR SPORT | 8,000,000円 | 5人 |
300系では基本構造が見直され、車体の軽量化やサスペンション構造の改善に成功。
スムーズなオフロード走行を可能にする機能も備わり、状況に応じた快適性の向上が図られています。
人気グレードはZXのガソリン車で、充実の装備内容と高い走行性が支持されているようです。
(2024年現在新車受注停止中)
また、ランクルは平均保有期間の長い車としても有名でしょう。
乗用車は10年10万キロを境にトラブルが目立ってきますが、ランクルは20万キロまでは慣らし、30万キロを超えても活躍できる稀有な存在です。
海外では1967~1980年に発売されていたランクル50系が現役で使われていることからも、一生乗れる車と言われる所以がうかがい知れます。
それでは、ランクルの耐久性や長寿命の秘密は何なのでしょうか?
次のところで詳しく見ていきましょう。
一生乗れる車ランクル 強さの秘密とは?
日本では高級車としての性格も強いランクルですが、主要市場である中東やオーストラリアでは過酷な道も多く、生活必需品という位置づけとなっています。
例えば、オーストラリアでは地下1600mにある坑道や広い牧場での移動のために、コスタリカでは標高3500mの急斜面にある畑での収穫作業時にランクルが利用されてきたそうです。
こうした環境下にも耐えうる車として、ランクルは以下のような壊れにくい設計が採用されています。
ラダーフレーム
ランクルはボディにラダーフレームを装着しています。
ラダーフレーム構造は、エンジン、サスペンションをマウントした強固なはしご型のフレームの上にボディ外板を乗せる設計のこと。
この強固なフレームは悪路などでの振動に強く耐久性に優れるとされ、ランクルが一生乗れると言われる大きなポイントになっています。
また、ボディとフレームが別体であることで、万が一事故が起きても基本のフレームまでダメージが及ぶリスクを軽減することが可能です。
4輪リジッドアクスル式サスペンション
リジッドアクスル(車軸懸架式)サスペンションの採用も、ランクルの耐久性に大いに貢献しています。
リジッドアクセルサスペンションは、左右のタイヤが一本の車軸で繋がっている構造。ランクルの重量を支える耐荷重性能が確保できる上に、破損しにくいのが特徴です。
また、構造がシンプルなので、比較的修理が容易というメリットもあるでしょう。
300系はフロントに独立懸架式も採用し、高い運動性能を確保しつつ車軸懸架式の利点も活かすという理想形を追求しています。
整備性◎
ランクルは整備がしやすく、壊れてもきちんと直せば元の性能を取り戻せる車です。
ただ、長寿命ゆえに古いモデルの場合は部品があるかどうかが不安なところでしょう。
その点ランクルは純正部品供給体制が非常に整っており、中古車でも安心して乗ることができます。
例えばランクル60(1980年~)でも、消耗品や走行に必要な部品はまだ純正が供給されているほど。ランクルの信頼の高さの背景には、この供給力もあるのでしょう。
さらに、ランクルは性能以外にも飽きのこないデザインも魅力の一つ。
長年乗っても古さを感じさせない力強さと機能美も、一生乗れる車としての強みと言えそうです。
とはいえ、ランクルも工業製品なので絶対に壊れず長く乗れるとは限りません。より長くランクルを維持していくためには、次のような点に気を付けましょう。
一生乗れるランクルにするためのコツ
ディーゼル車を選ぶ
同じグレードのランクルでも、ガソリン車とディーゼル車では圧倒的にディーゼル車の方が長持ちします。
理由はディーゼルエンジンの発火システムによるもので、複雑な構造ゆえに耐久性が必要とされるからです。
そのため、ディーゼル車はエンジンそのものが強くなり、寿命はガソリン車の倍以上とされています。
一生乗れる車にしたいなら、まずはディーゼル車で検討してみましょう。
定期的なオイル交換は必須
エンジンオイル、ブレーキフルード、オイルフィルターなどのオイルに関連する消耗品は定期的に交換することをおすすめします。
特にエンジンオイルの劣化は車の不具合に直結し、寿命を縮める大きな要因に。
ランクルのオイル交換時期の目安は以下の通りですので、適切なタイミングで行うようにしましょう。
車種 | 交換時期目安 | 交換時期目安
(シビアコンディション) |
ガソリン車 | 15,000kmまたは1年 | 7,500kmまたは6ヵ月 |
ディーゼル車 | 5,000km~20,000km
または 半年~1年ごと |
2,500km~10,000km
または 3ヵ月~半年ごと |
シビアコンディションの状況下で走る場合はオイルの劣化が早まることから、一般的な目安よりも走行距離、期間ともに短くなるので注意してください。
※シビアコンディションとなる例
- 悪路
- 過走行(20,000km/年以上)
- 頻繁な短距離走行
- 高地走行
- 長時間のアイドリング
- 氷点下での使用等
急発進・急ブレーキはしない
急発進や急ブレーキといった動作は、エンジンなどの負荷をかけます。
ランクルのような重量のある車は特にその傾向があるので、信号での急な停車や発進、車止めのブロックにぶつけるといった運転方法はしないように気を付けましょう。
また、ランクルは乗り方やメンテナンス次第で一生乗れる車ですが、維持費の負担はやや大きめとなります。
購入後に維持が難しくならないよう購入前に目安を把握しておくことが大切ですので、参考までにシミュレーションをご覧下さい。
ランクルの維持費はどれくらい?
今回は現行のランクル300系でシミュレーションします。
ガソリン代
ハイオク:174円/L 軽油:146円/Lで計算
【3年間の燃料代】
ディーゼルエンジン
年間走行距離 | 1年 | 2年 | 3年 |
3,000km | 46,945円 | 93,891円 | 140,836円 |
5,000km | 78,242円 | 156,484円 | 234,727円 |
8,000km | 125,188円 | 250,375円 | 375,536円 |
ガソリンエンジン
年間走行距離 | 1年 | 2年 | 3年 |
3,000km | 72,214円 | 142,428円 | 213,643円 |
5,000km | 118,690円 | 237,381円 | 356,071円 |
8,000km | 189,905円 | 379,809円 | 569,714円 |
自動車税
ランクル300は排気量区分3.0超~3.5L以下のため、年間の自動車税は57,000円。
なお、ランクル200は1ナンバー登録(貨客兼用車)ができましたが、ランクル300は全グレードがワゴン設定のため、全車3ナンバー登録となります。
車検費用
ランクルの車検費用の相場は約15万円とされています。
総額に含まれる重量税は以下の通りです。
グレード | 車両重量税(1年) | 車両重量税(2年) | 車両重量税(3年) |
ZX/GR SPORT | 15,600円 | 49,200円 | 73,800円 |
VX/AX/GX | 13,000円 | 41,000円 | 61,500円 |
任意保険
ランクルは車両盗難件数が多いため車両保険料が高額となっています。
保険会社にもよりますが、平均的には年間15万円が一般的であり、保険料としてはかなり大きな出費となるでしょう。
また、ランクルはそもそも車両保険に加入できないケースも。その場合は自身で盗難対策を講じる必要があり、その費用についてもある程度予算を組んでおくとよいかもしれません。
さて、ここまではランクルが一生乗れると言われる理由やより長持ちさせるコツ、維持費の目安などを解説してきました。
優れたパフォーマンスとそれに裏打ちされた圧倒的なブランド力を武器に、本格SUVへのニーズを一身に背負うランクル。
以前は国産メーカーでも大型クロカンというカテゴリーがあり、ランクルと並んで高い人気を誇った日産「サファリ」や三菱「パジェロ」がありましたが、既に生産は終了しています。
また、輸入車ではランドローバー「ディフェンダー」やメルセデス・ベンツ「Gクラス」も直接的なライバルといえる存在でしたが、それぞれ独自の方向性を打ち出しています。
環境規制が厳格化されている昨今では、燃費性能で不利なクロカンを新規開発することはもちろん生産を続けることが困難で、ランクルの独走体制は今後も続いていくと考えられるでしょう。
そんなランクルは前述したように新車の受注がストップしており、今買うなら中古車となります。
世代ごとに異なる特徴を持っている中、どのモデルがおすすめでしょうか?
一生乗れるランクル 中古のおすすめは200系
一世代前の200系は選択肢が多く、未使用車から過走行車まで多く揃っています。
長く乗るつもりなら、おすすめは「2018年式ZX」。
【200系2018年式ZX】
全長×全幅×全高 | 4965×1990×1925 |
燃費 | 9.7km/L |
排気量 | 3345cc |
中古車相場 | 720~820万円 |
200系は価格が上昇しており、この年式の相場だけを見ると新車価格より高くなっています。
ただ、内容はモデリスタエアロやトヨタプレミアムサウンドシステム(オプション価格約80万円)がついているものもあり、長く乗るならお得度はあるでしょう。
また、予算を抑えて200系を購入するなら「2010年式AX Gセレクション」に注目。
【200系2010年式AX Gセレクション】
全長×全幅×全高 | 4950×1970×1880 |
燃費 | 6.7km/L |
排気量 | 4608cc |
中古車相場 | 290~370万円 |
上級グレードのZXの一つ下のグレードのAX Gセレクションは流通台数はかなり少ないですが、比較的手頃な価格で購入可能です。
2009年4月に新開発された4.6Lエンジンへと変更されているので、できれば新しいエンジンを搭載しているモデルを探したいところ。
新エンジンではタイミングベルトが耐久性に勝るタイミングチェーンになっています。
それ以外にも100系やプラドという選択肢もあるので、ご自身の好みや乗りたい期間に合わせて選んでみましょう。
なお、高級車・輸入車を専門に取り扱っているFirstでは、強力なネットワークを活かして希望のランクルをお探しすることもできます。
現在はメルセデスベンツ新型のW206シリーズやその下のW205など大人気のベンツCクラスを幅広く取り扱っており、それ以外の外車についても取り揃えを強化しているところです。
流行り物から定番ラインナップまでFirstは何でも対応できますので、一生乗れる車をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。
おわりに
さて、今回は「一生乗れる車の代表格「ランクル」 その強さの秘訣とは?長持ちさせるコツや注意点も詳しく解説します」というタイトルで記事を書いてみました。
いかがでしたか?
ランクルが一生乗れると言われている理由には、ラダーフレームや4輪リジッドアクスル式サスペンションといった耐久性の高い設計に加えて、整備性の高さなどがあることが分かりました。
また、長く乗っても飽きのこないデザインも保有期間を延ばす要因と考えられるでしょう。
中でも、ディーゼルはガソリンモデルよりも倍近くの長寿命となっているので、長く乗る予定の方にはおすすめです。
ただし、ランクルは維持費がかかりやすい車である点は前もって理解しておきましょう。
ランクルは中古車も多く流通しており、世代ごとに異なる魅力を持っています。
ご自身の用途や希望を考慮した上で、長く愛せるランクルを探してみてはいかがでしょうか?
そんな中、Firstでは高級車・輸入車の買取だけでなく販売にも力を入れております。
豊富な実績と強力なネットワークで希望に沿った1台をご提案させていただきますので、一生乗れるランクルをお探しの方もご相談ください。
お客様にとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。