年間走行距離2万キロの車は過走行!走行距離による査定額への影響や買い替え時期について徹底解説いたします。
2022 / 8 / 22 (Mon)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
長い間同じ車に乗り続けていると、走行距離が増えて買い替えるべきかどうか悩むことがありますよね。
また、中古車を購入する時にも同じように走行距離の長さが気になります。
なぜ車の売り買いで走行距離が重要視されるかというと、車の機能・性能の低下や買取価格に大きな影響を及ぼす要素だからです。
そのため、走行距離は車の寿命を示す指標として用いられ、走行距離が極端に長い「過走行車」は中古車市場で好まれないという現状があります。
一般的には、年間走行距離が2万キロを超えると過走行とみなされることが普通です。
では、理想的な年間走行距離はどのくらいなのでしょうか?
また、車の走行距離が増えることで発生する影響には、具体的にどのようなものがあるのでしょう?
そこで、今回の記事ではそのような疑問についてくわしく解説していきます。
あわせて走行距離による車の買い替え時期の目安や過走行車の売却方法などもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
それでははじめに、車の年間走行距離の目安について見ていきましょう。
車の年間走行距離2万キロは過走行!目安は1万キロ
車の走行距離は、普通自動車で年間1万キロ程度、軽自動車では年間8千キロ程度が目安とされています。
その根拠は、日本自動車査定協会(JAAI)が定めた車の査定基準にあります。
JAAIが公開している車査定の基準の中には、「標準走行キロ」が定められており、その数値がおおよそ年間走行距離8千キロとなっている。
車のサイズやボディ形状別にクラス分けされ、そのクラスに応じて適用される評価基準が変わりますが、年間走行距離に関してはどのクラスも同じ基準とされています。
また、JAAIでは車の年間走行距離が5千キロから1万キロであればプラス査定になるとしています。
もちろん、車の査定額を左右する要素は走行距離以外にも多くあるので、必ずしも査定額がアップするわけではありません。
ただし、少なくとも走行距離が起因となる減額はなくなるでしょう。
このように年間走行距離1万キロの車は質の高い車であると判断されるため、車の売却だけでなく中古車を購入する際の目安にもなります。
では、年間走行距離1万キロを上回る「過走行車」の場合、査定額はどのようになるのでしょうか?
年間走行距離2万キロを超える車は減額対象
「1年1万キロ」の標準的な走行距離よりも長い距離を走行している車を「過走行車」といいます。
一般的に年間走行距離が1万5千キロ以上の車は過走行車とみなされる。
さらに2万キロを超えると、自動車メーカーが定義する「シビアコンディション(※)」に当てはまります。
2万キロという年間走行距離の場合、車が酷使されている状態なのでエンジンやその他さまざまな部分にダメージが生じている可能性が高くなります。
その結果、部品の交換が必要になったり、故障や事故の原因になってしまったりすることも考えられるので、過走行車は査定額の減額を免れることはできません。
※シビアコンディション
走行距離が多い車や未舗装路を走行するなど、車にとってより厳しい使用状況のことをいいます。
シビアコンディションになると、一般的な整備とは異なり、エンジンオイルの交換頻度が多くなったり12カ月点検での点検内容が増えたりします。
一方で、走行距離が短すぎる車についても注意が必要なため次のところで解説を致しますね。
年間走行距離5千キロ未満の低年式低走行車や過少走行車も減額対象
年間走行距離2万キロ以上の過走行車だけでなく、年式が古く走行距離が短い低年式低走行車や年間走行距離5千キロを超えない過少走行車も査定額への影響があります。
低年式低走行車は部品全般の経年劣化が進んでいる上に、短距離走行を繰り返すことによってエンジンが摩耗しています。
この2つのデメリットはマイナス査定の要因となります。
また、年間走行距離5千キロ未満の過少走行車の場合も同様に、故障や不具合が起こるリスクがあるため、車査定で減額対象となる可能性が高いでしょう。
極端に走行距離が短い車は、共通してメンテナンスが不足しています。
車にとっては、走行距離の長さ以上にきちんと手入れされているということが重要であることも忘れないようにしましょう。
ここまで解説したように、車の年間走行距離の目安は1万キロといわれており、この基準が査定額を決める大きなポイントとなります。
ただし、車の乗り方や用途によって年間走行距離に差が付くのは当然のこと。
そこで、車の用途ごとに走行距離の目安をまとめてみました。
ご自身の普段の車の使い方を振り返り、稼働状況を確認してみましょう。
用途別年間走行距離の目安
用途例 | 年間走行距離(目安) |
|
約3千キロ |
|
3千キロ~5千キロ |
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5千キロ~1万キロ |
|
1万キロ~1万5千キロ |
|
1万5千キロ以上 |
車を毎日使用したり長距離の移動に利用したりすることがある方は、年間走行距離が1万5千キロに到達し、過走行となることも多いようです。
車の年間走行距離が増えると、いくつかの問題が生じてきます。
はじめはそこまで気にならなくても、年数を重ねさらに走行距離が伸びるにつれて影響は大きくなります。
そうすると車の買い替えが視野に入ってきますよね。
では、走行距離の面から見た買い替え時期の目安はいつなのでしょうか?
走行距離10万キロが車買い替えの目安
車の買い替えについて、走行距離10万キロが目安であるとされています。
その理由として、「車の寿命」と「買取金額」が大きく関係しているようです。
ここからはなぜ走行距離10万キロが買い替えの目安なのか、くわしく解説していきます。
走行距離10万キロで寿命を迎える部品が多い
車の消耗品や部品、パーツの交換時期とされているのが走行距離10万キロです。
車が10万キロ走行をすると、部品の破損や劣化といったトラブルが起こりやすくなります。
その代表的なものとして、エンジン内部の部品であるタイミングベルトが挙げられます。
タイミングベルトは、エンジンの燃焼と排気のタイミングをスムーズにする役割を担っている。
これが切れてしまうとエンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、10万キロが交換推奨距離とされているのです。
万が一エンジンの交換が必要になると、50~100万円ほどの費用がかかってしまいます。
そのため、修理や交換より車の買い替えを選ぶ方が多くなっているのです。
メーカー保証期間は最長10年
車購入時に付帯しているメーカー保証の期間は最長10年となっています。
年間走行距離の標準が「1年1万キロ」ですので、単純計算すると走行距離は10万キロになる。
走行距離が10万キロを超えると部品の故障や交換が多くなるにも関わらずメーカー保証が終了してしまいます。
その結果、万が一のことが起きた時には全額自己負担で対応しなければなりません。
できるだけ低リスクで車を使用するために、保証期間が切れたタイミングでの買い替えが得策です。
走行距離10万キロで買取金額が大幅減額
前述した通り、走行距離10万キロを超えた車はさまざまな箇所に不具合が起きている可能性があるとみなされます。
そのため、中古車市場での需要が一気に低下し、買取金額も大幅に下がってしまう。
それゆえにメンテンナンスがよほど行き届いているか、稀少車などの特別な車でない限り、車の価値はほとんどなくなるのが現実です。
この理由からも、走行距離10万キロが買い替えの目安であると言えるでしょう。
以上ように、走行距離が10万キロに達する前に車を売却することで、大きく損をするリスクを軽減できるということがわかりました。
だけれども、中にはもうすでに10万キロを超えてしまったという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、過走行車の売却先の選び方をお伝えします。
過走行車の売却先の選び方
年間走行距離2万キロ以上かつ10年落ち以上の過走行車が高く売れるかどうかは、買取業者選びで決まると言っても過言ではありません。
業者選びに失敗しなければ、過走行でも愛車を高く売ることは可能です。
過走行車をなるべくお得に買取ってくれる買取先を順番にご紹介していきます。
海外の販路がある車買取業者
国内だけでなく海外にも販路を有する車買取業者なら、過走行車でも高額で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
過走行車は国内での需要はほとんど期待できませんが、海外なら価値が付くことが珍しくありません。
なぜならば、性能がよく壊れにくい日本車は過走行車だとしても人気があるからです。
ですので、輸出に強く過走行車の利用価値をきちんと理解している業者を選ぶようにしましょう。
廃車買取専門業者
廃車買取専門業者は、車両本体ではなくパーツごとに価値を付けるのが一般的です。
年間走行距離2万キロを超える過走行車でも、走行距離が関係しないパーツや稀少パーツは高く評価してくれるでしょう。
また、パーツを取り出して残った車体は鉄やアルミなどの素材として買い取ってもらえます。
そのため、中古車買取業者で値が付かなかった場合には、廃車買取専門業者を利用するのがお得な方法です。
適切な車買取業者を選ぶほかにも、過走行車を高く買い取ってもらうためのポイントがあります。
最も重要なことは、走行距離を重ねても車をよりよい状態に保っておくことです。
車のコンディションを維持するためにできることを確認しておきましょう。
過走行車を高く買い取ってもらうために
徹底したメンテンナスを習慣にすることが何よりも一番大事です。
走行距離が長くなっても、メンテナンス次第で高価買取の可能性を高めることができます。
車のコンディションを良好に保つ方法のひとつとして、定期的なエンジンオイルの交換が挙げられるでしょう。
一般的には3か月~半年での交換が目安とされています。
過走行車の場合は、エンジンに大きな負担がかかっていることが考えられるため、交換推奨頻度を守り、入れるオイルにもこだわることが大切です。
また、タイヤの劣化などもこまめにチェックしておきましょう。
さらに、内装・外装の劣化を少なくするように心がけ、丁寧に手入れされてきた車であることをアピールできると、プラス査定が期待できます。
おわりに
今回の記事では、年間走行距離の目安や走行距離が及ぼす査定額への影響、また走行距離の面から見た買い替えの目安などについて徹底解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
年間走行距離の目安は、1年1万キロで定着しています。
それを上回ると過走行車とみなされ、特に年間走行距離2万キロ以上の車はシビアコンディションとなり査定額の減額は避けられません。
一方、年間走行距離が1年5千キロに満たない低年式低走行車や過少走行車もマイナス査定の対象になり得るので注意しましょう。
また、走行距離を基準に考えるのであれば、車の買い替え時期は10万キロが目安となります。
走行距離10万キロは車の主要部品の交換時期であり、故障や不具合が生じやすくなるからです。
ただ逆に、過走行車でも徹底したメンテナンスを心がければ買取金額の大幅な下落を避けられる可能性もあります。
自分でできる手入れをしつつ、車の価値を適正に評価してくれる車買取業者を見つけ出しましょう。
そんな中、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは、お客様に喜んでいただけるような高値での査定をモットーとしています。
過走行車でも相談に応じていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。