ハイブリッドカーを中古で買うデメリットとは?ハイブリッドカーの特徴やリスクをもとに中古車購入時の注意点をまとめてみました!
2023 / 4 / 27 (Thu)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは、横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
さて、国内にハイブリッドカーが登場して20年以上が経ち、街中でも多くの車種を見かけるようになりました。
近年世界中でエコ意識が高まっていることで、その需要はより一層広がりをみせています。
今まさに購入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、環境性能のよいハイブリッドカーは、ガソリン車と比べて新車の価格割高なのがネックですよね。
そのため、お手頃価格で購入できる中古車が選択肢に入ってくるでしょう。
そんな中、ハイブリッドカーは特殊な構造上、中古車となるとバッテリー寿命や劣化などに関するデメリットも存在するのも事実。
安心して購入するためには、事前に注意点を押さえておくことが大切です。
そこで今回の記事では、ハイブリッドカーの仕組みや性能を解説し、中古で購入する場合のメリット・デメリットをご紹介いたします。
また、リスク回避のためのチェックポイントについても触れていきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
それでは早速、ハイブリッドカーの基本的な仕組みから見ていきましょう。
ハイブリッドカーの仕組み
ハイブリッドカーとは、ガソリンエンジンと電気モーターの2つの動力を搭載している車のことを指します。
それぞれの動力を上手く組み合わせ状況に応じて使い分けることで、燃費性能の向上や省エネ、静粛性の向上を実現しているのが特徴です。
また、エンジンとモーターの組み合わせは次の3種類に分けられます。
車両の重量や燃費性能に違いが出るところなので、こちらにも注目してみましょう。
ハイブリッドシステムの種類
パラレル方式
走行時はエンジンが主体となり、モーターはサポートに徹するのがパラレル方式の特徴です。
エンジンに負荷がかかる発進、加速時にモーターを駆動させることにより、燃料の消費を抑えることが可能。
システム重量が軽く、コストも低く抑えられるパラレル方式は、スバルXVやホンダフリードなどに採用されています。
シリーズ方式
シリーズ方式はエンジンで発電した動力をバッテリーに蓄電し、その電力でモーターを駆動させて車を動かします。
エンジンは蓄電にのみ使い、完全にモーターのみの駆動となるので、加速感や乗り心地はピュアEV車と変わりません。
この方式は、日産ノートやセレナなどで採用されています。
シリーズ・パラレル方式
シリーズ・パラレル方式(スプリット方式)は、エンジンとモーターを必要に応じて使い分けるシステムのことを言います。
発進時や低速時はモーター、通常の走行はエンジン、加速時には両方を使い、効率のよい走りを実現。
こちらはトヨタ初代プリウスに採用されて以降、今でもハイブリッドシステムの主軸として使われ続けています。
このほかにも、軽自動車によく使われる「マイルドハイブリッド」も人気を博していますが、上記の3つの方式を取るハイブリッド車とは明確な違いがあります。
マイルドハイブリッドとは?
前述した3つの方式は「ストロングハイブリッド」と呼ばれ、大容量のバッテリーと高電圧、高出力のモーターでパワフルに車を駆動させ、低速時にはモーターでの走行が可能です。
それに対し、「マイルドハイブリッド」はモーター機能を持つ発電機で、エンジンの始動や発進をサポートし燃費の向上を目指したシステムのことを言います。
構成部品が少なくより小型軽量なため、軽自動車をはじめとしたコンパクトカーで採用しやすいのですが、モーターのみでの走行ができない点には注意が必要でしょう。
このような特徴・システムを持つハイブリッドカーを中古で購入すると、どんなメリットがあるのか?次のところで具体的にご紹介いたします。
中古のハイブリッドカーを購入するメリットとは?
ハイブリッド中古車の購入で最も期待できるのは、コスト面でのメリットです。
中古ハイブリッドカー購入のメリット | |
税金が安くなる | 自動車重量税:免税の可能性
自動車税:減税の可能性 |
ガソリン代が安くなる | 高い燃費性能によるもの |
税金が安くなる
年によって条件が異なりますが、ハイブリッドカーはエコカー減税の対象となる可能性があります。
エコカー減税とは、排ガス・燃費基準をクリアした車に対する税の優遇措置のことです。
例として、以下で2023年4月までの措置を確認してみましょう。
【減税例】
税金の種類 | 条件 | 減税内容 |
自動車重量税 | 新車登録
2021/5/1~2023/4/30 令和12年度燃費基準を120%以上達成 |
初回継続検査時分を免税 |
自動車税 | 新車登録
2021/4/1~2023/3/31 電気自動車やプラグインハイブリッドカー |
翌年度分を約75%減税 |
車を所有していると必ずかかる税金ですから、該当した場合の恩恵は大きなものです。
新車登録からそれほど年数が経っていない中古車は対象になるかもしれないので、最新の税制をチェックしつつ購入する車を検討するのがおすすめです。
さらに、長期的に見るとガソリン代が安く、維持費が抑えられるのも大きな魅力と言えるでしょう。
ガソリン代が安くなる
ハイブリッドカーはガソリン車よりも燃費がよいので、同じガソリン量でも走れる距離は長くなります。
中古車での人気も高いトヨタ アルファードで、その違いを比べてみましょう。
【トヨタ アルファードの燃費比較】
アルファード | X(ガソリン車) | Hybrid X(ハイブリッド) |
燃費 | 10.8km/L | 18.4km/L |
ガソリン代(1万kmあたり) | 約150,000円 | 約88,000円 |
このように、ハイブリッドカーのガソリン代はガソリン車の約半分。
中古でも少々値が張るハイブリッドカーですが、毎月のランニングコストの負担は減らすことができるでしょう。
一方で、中古のハイブリッドカーを購入するにあたって、少なからずデメリットも存在します。
どのようなリスクが潜んでいるのか、詳しく見ていきましょう。
中古のハイブリッドカーを購入するデメリットとは?
中古のハイブリッドカーを購入すると、高い技術を反映したシステムが原因となって起こりうる以下のデメリットが考えられます。
中古ハイブリッドカー購入のデメリット | |
修理費用が高額になりやすい | バッテリーの修理、交換費用
ハイブリッドシステムの修理費用 |
安全性への懸念 | 高電圧バッテリーを搭載
水没/冠水車にあたると危険 |
燃費性能の悪化 | バッテリーの劣化による |
修理費用が高額になりやすい
ハイブリッドカーに搭載されている駆動用バッテリーの交換時期は車種やタイプによって異なりますが、おおよそ5年10万キロを目安に行うのが一般的です。
その際の費用は決して安くはなく、10万円台から高いものだと40万円ほどかかるものも。
特に中古車の場合は保証期間外の修理・交換になる可能性が高いので、その負担は大きくなってしまうでしょう。
安く購入したはずがすぐに修理費用がかかっては本末転倒ですし、補機バッテリーと違って自分で交換することもできません。
さらに、ハイブリッドシステム自体のメンテナンス費が高額になる可能性もあります。
どちらも中古ハイブリッドカーを購入するデメリットの筆頭となるポイントです。
安全性への懸念
水害で冠水した車には感電やショートによる火災のリスクがありますが、中でも高電圧バッテリーを搭載しているハイブリッドカーは危険が大きく、国土交通省からも注意喚起がなされています。
「浸水・冠水被害を受けた車両の対処法」
引用元:浸水・冠水被害を受けた車両ユーザーの方へ|国土交通省 |
中古の場合、冠水歴があるにも関わらずその旨を申告せずに売却されたものもあります。
そのような中古車がそのまま販売店やオークションで出品されると、見た目で判断するのが難しく購入してしまうかもしれません。
可能性としては多くはないものの、万が一冠水車に当たると安全性への懸念を抱えることになってしまうでしょう。
燃費性能の悪化
高い燃費性能はハイブリッドカーのメリットのひとつですが、経年劣化によって燃費が悪くなるケースも頭に入れておく必要があります。
駆動用バッテリーは蓄電・放電を繰り返すため、月日が経つにつれて劣化していきます。
バッテリーが劣化すると蓄電容量が減り、ガソリンエンジンをアシストする時間が短くなる。
結果的に燃費が悪くなるというわけです。
燃費性能に期待して中古のハイブリッドカーに買い替えても、思ったほどの効果を得られれない可能性には注意が必要でしょう。
さて、ここまで解説してきたように、中古でハイブリッドカーを購入するには多少のリスクを伴います。
それでも、高性能なモデルを安く買える魅力は変わらないもの。
では、リスクを避けて安心して中古ハイブリッドカーに乗るにはどのようにして選べばよいのでしょうか?
購入時に押さえておきたいポイントを以下でご紹介していきます。
中古ハイブリッドカーのリスクを回避するためのチェックポイント
走行距離と年式
中古ハイブリッドカーを購入する際は、まず年式と走行距離を確認しましょう。
ハイブリッドカーは年式が新しいモデルほど性能が向上しています。
バッテリーも新しいタイプが搭載されており、バッテリーの交換や修理が必要になった際も新しい方が安く済むケースが多いので、低年式を選ぶのがおすすめです。
また、年式に関わらず走行距離が少ない中古車は、長期間使用されなかったことで自然放電し劣化が早まっていることも。できれば避けた方がよいでしょう。
バッテリーの劣化状況
交換費用が高額なバッテリーは、購入前に試乗して劣化状況をチェックしておくことをおすすめします。
自分で判断が難しい場合は、販売店に聞けば分かる可能性もあるでしょう。その際の対応の様子も参考になりそうです。
あわせて、メーカーの保証期間内かどうかや販売店の保証の有無についてもあらかじめ確認しておくと安心です。
信頼できる販売店を選ぶ
車のコンディション確認も大切ですが、信頼できる販売店を選ぶことも非常に重要です。
中古車は1台ごとに状態が異なるので、それぞれを正しく把握しきちんと開示している販売店で購入しましょう。
【販売店選びのポイント】
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特に重要なのは、改ざんの履歴や修復歴といった販売店側に不利益なデータも明示していることです。
車買取店Firstをはじめとした優良店は中古車の売却だけを目的とせず、購入後のカーライフまで寄り添いサポートする体制を整えております。
そういった優良店でぜひあなただけの一台を見つけてみてはいかがでしょうか。
おわりに
さて、今回はハイブリッドカーを中古で買うデメリットとは?
ハイブリッドカーの特徴やリスクをもとに中古車購入時の注意点をまとめてみましたというタイトルで記事を書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
燃費性・環境性能の良さから人気のあるハイブリッドカーは、中古車でもコスト面でのメリットを受けられる可能性があります。
しかし、高額な修理費用負担や安全性への懸念、燃費の悪化といったリスクも同時に抱えていることを忘れてはいけません。
特に、年数や走行距離を重ねた車は購入後すぐに故障してしまう可能性があるので、新車よりも安いという理由だけで選ぶと後悔してしまうでしょう。
中古ハイブリッドカーのリスクを避けるためには、購入前の車の状態や劣化状況のチェックに加え、信頼できる販売店選びが非常に重要です。
本記事でご紹介したポイントを参考に、より手頃で安心して乗り続けられるハイブリッドカーを見つけましょう。
そんな中、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは、中古車の売買のみならずカーライフ全般に関するご相談に丁寧にお答えしております。
ハイブリッドカーの中古車をお探しの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。