ハイブリッドカーの寿命はどのくらい?走行距離の目安や中古車購入時のポイントを徹底解説いたします!
2023 / 2 / 17 (Fri)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
トヨタ初代プリウスのデビュー以降、市場の主流となりつつあるハイブリッドカー。
近年では、様々なメーカーが参入しバリエーションも豊富になってきました。
ガソリンだけでなく電気の力も使って走ることのできるハイブリッドカーは、優れた燃費性能が持ち味です。
ただ、特別な構造を持つがゆえに、「実際のところ走行距離はどのくらいまで乗れるのか?」「バッテリーの寿命は?」という疑問を持つ方も多いようです。
また、ハイブリッドカーの購入にあたって、ガソリン車とのコスト比較についても知っておきたいのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ハイブリッドカーの寿命を左右する要素である「バッテリー」について詳しく解説し、買い替えの目安をお伝えしていきます。
あわせてハイブリッドカーの仕組みやガソリン車との違い、そして中古車でハイブリッドカーを購入する際のポイントもご紹介していますので、車選びの参考にしてみてくださいね。
それではまず、そもそもハイブリッドカーとは何か?基礎知識から見ていきましょう。
ハイブリッドカーとは?
ハイブリッドカーとは、2つ以上の動力源を備えた車を指します。
具体的には、低速時は電気で動くモーターを使い、燃費の効率がよい速度になったらガソリンエンジンに切り替えて走行する仕組みになっています。
これにより燃費性能が上がり排気ガスの排出も抑えられるため、エコな車と言われているのです。
ハイブリッドカーの登場から20年以上が経った現在では、トヨタプリウスをはじめ、ホンダインサイト、日産ノートなど、国内メーカーから幅広いラインナップが販売中。
選択肢が広がったことで、購入希望者もより多くなっています。
そんなハイブリッドカーはガソリン車と比べてどのような違いがあるのでしょうか?
ハイブリッドカーとガソリン車の違いとは?
乗り心地・燃費ともにハイブリッドカーが上
車種やグレードにもよりますが、ガソリン車よりもハイブリッドカーの方が燃費はもちろんのこと、乗り心地もかなり良いと言えるでしょう。
発進時や加速時、エアコン使用時のアイドリングストップなど、ガソリンを消費する動作を電気で補える点は大きなメリットです。
スムーズな走行感や乗り心地などもハイブリッドカーに軍配が上がります。
ハイブリッドカーは価格が高い
ハイブリッドカーは複雑な構造を持つため、どうしても車両価格は高くなってしまいます。
同グレードでもガソリン車とハイブリッドカーでは100万円以上の差が付く場合も少なくありません。
燃費のよさと購入時の価格差を考えた場合に、トータルコストとしてどちらがお得かを判断するのはなかなか難しいでしょう。
高速道路走行時の燃費は両者ともほぼ変わらないため、長距離を走行する機会の多い方は燃費差を感じにくい場合もあります。
ハイブリッドカーは減税対象の可能性大
ハイブリッドカーは排気ガスの排出を減らせるため、エコカー減税の対象になります。
エコカー減税とは、燃費や排ガス性能が優れた車に対して初回車検時の自動車重量税の税率を減免する仕組みです。
詳しくは、一般社団法人日本自動車工業会 エコカー減税対象車一覧をご覧ください。
エコカー減税対象車一覧表 | JAMA – 一般社団法人日本自動車工業会
このように、車両価格こそ高めではあるものの所有するメリットが大きく感じるハイブリッドカーですが、車としての寿命はどれくらいなのでしょうか?
ここからは、ハイブリッドカーの寿命を左右すると言われる「バッテリーの寿命」について詳しく解説していきます。
ハイブリッドカーの寿命=バッテリーの寿命
ハイブリッドカーのバッテリーには下記の2種類があります。
- 駆動用
- 補機バッテリー
それぞれ寿命が異なるため、事前に把握しておくことが大切です。
駆動用バッテリー
駆動用バッテリーはハイブリッドカーの電動モーターを動かすために必要なもので、いわば心臓部のようなものです。
駆動用バッテリーの製造技術は日々進化しており、世に出回り始めた初期と比べると寿命も長くなっています。
現在では、バッテリーの寿命は10年以上、走行距離だと15万km~20万kmが目安となるでしょう。
【寿命を知らせるサイン】
- 運転モニターのバッテリー容量計で確認可能
- モニターにメッセージが表示される
- 燃費の悪化
補機バッテリー
補機バッテリーは、従来通り電装品の電力を担っているほか、駆動用バッテリーの立ち上げにも欠かせない重要なものです。
補機バッテリーが上がってしまうとエンジンがかからなくなってしまうので、注意しましょう。
補機バッテリーはガソリン車と同じ鉛蓄電池ですが、交換時期は異なります。
車種 | 交換目安 |
ガソリン車 | 2~3年 |
ハイブリッドカー | 4~5年 |
【寿命を知らせるサイン】
- エンジンのかかりが遅い
- ヘッドライトが暗くなる
- パワーウィンドウの動きが遅い
- クラクションの音が小さい
現在のハイブリッドカーはバッテリーの故障で急停止してしまうことはほとんどありません。
しかし、不具合が起きた場合の交換費用が高額となるので各社保証期間を設けています。
年数や走行距離などの目安になりますので、一度確認しておきましょう。
メーカー別バッテリー保証期間
メーカー | 保証期間 |
トヨタ | 新車登録から5年間もしくは走行距離10万kmのいずれか早い方 |
日産 | 新車登録から5年間もしくは走行距離10万kmのいずれか早い方 |
ホンダ | 新車登録から3年間もしくは走行距離6万kmのいずれか早い方 |
スズキ | 新車登録から5年間もしくは走行距離10万kmのいずれか早い方 |
三菱 | 新車登録から8年間もしくは走行距離16万kmnのいずれか早い方 |
同じハイブリッドカーでも、搭載しているバッテリーの種類はメーカーによって様々です。
例えばトヨタの場合、最新のバッテリーはニッケル水素電池。通常寿命は10年以上と言われており、交換費用は20万円前後です。
また、ホンダが採用するハイブリッドシステムに搭載されるバッテリーはリチウムイオン電池を利用したもの。寿命は7年程度とされ、修理費用は25万円前後です。
スズキでも同様にリチウムイオン電池ですが、大容量バッテリーとしながらも寿命は5年以上を保証。保証外交換費用を概ね12万円程度としています。
車購入時にはこのような電池の種類別の寿命と保証期間のバランスを考慮し、万が一でも負担が軽く済むものを選ぶのもよいでしょう。
なお、保証期間だけでなくバッテリー容量保証の付帯等保証内容もそれぞれ異なるので、購入前に公式HPなどでチェックしてみてくださいね。
さて、ここまで解説してきたようにハイブリッドカーの寿命はバッテリーの寿命によって左右されることが分かりました。
バッテリーを交換すれば走行し続けることが可能にも思えますが、走行距離の限界寿命というものはあるのでしょうか?
ハイブリッドカーの走行距離の限界はある?
一般的に車の寿命は10年10万kmと言われています。
ただし、昨今の技術力向上により15万km程度までは普通に走行できる車が多いでしょう。
ハイブリッドカーの場合、走行距離の限界としてのデータはまだあまり多くないのが現状です。
なぜなら、ハイブリッドシステムに異常がなければ走行可能で、駆動用バッテリ―を交換すればまた走行することができるからです。
しかし、中古車市場を見ると何kmまでなら買い手が付くかが分かります。
走行距離という観点から買い手が付く限界寿命を計るとすると、25万kmが最長。
30万km走行したハイブリッドカーに買い手はほとんど付きません。
駆動用バッテリーは長くても15~20万kmあたりでトラブルが出る傾向があるので、その際の交換費用次第で乗り続けるか、手放すかの判断をしても遅くはないでしょう。
また、ハイブリッドカーの寿命をできる限り伸ばしたいのであれば、以下の3点がポイントとなってきます。
ハイブリッドカーに長く乗るためのポイント
EVモードを使いすぎない
ハイブリッドカーに長く乗るために最も重要なのは、電気モーターに頼った走り方をしない(いわゆるEVモードを使いすぎない)ことです。
モーターを酷使するとその分バッテリーの寿命が短くなります。
バッテリー残量に応じてエンジンのモードを使い分けることで、モーターへの負担が軽くなり寿命を伸ばすことができるでしょう。
過充電しない
充電量が多いまま車を保管すると、バッテリーが傷む原因になりかねません。
バッテリーは程よく電圧が消費された状態で保管されるのがベストなので、極端な過充電は避けるようにしましょう。
車の保管場所にも注意
特に真夏に気を付けたいのが、車の保管場所です。
バッテリーは高温状態が続くと劣化しやすくなるので、ガレージなどの閉め切られた空間での保管には注意しましょう。
さて、ハイブリッドカーは車両価格が高値であることから中古車で購入したいという方も多いでしょう。
そこで、続いてはハイブリッドカーの寿命を考慮した中古車選びのポイントを見ていきたいと思います。
購入後のカーライフを充実させるために、あらかじめ把握しておきましょう。
ハイブリッドカーの寿命を考慮した中古車選びのポイント
基本は年式と走行距離
少しでも状態のよい中古車を見つけるなら、年式と走行距離は必ずチェックしておきましょう。
古い型でバッテリーが未交換のものは、すぐに交換が必要になり大きな出費が必要になる可能性があります。
また、走行距離が少なくて低年式のものは経年劣化などで故障の確率が上がってしまうので注意が必要です。
ハイブリッドカーでもガソリン車でも、予算が許す限り「高年式」「低走行距離」を選ぶことが望ましいでしょう。
後期型を選ぶのがベター
同じ車種でも後期型の方が多くの走行データや改善点をフィードバックしていて、さらにブラッシュアップされています。
完成度としては後期型の方が上の傾向があるので、意識して探してみるとよいかもしれません。
メンテナンス履歴のチェック
ハイブリッドカーはシステムを搭載している分、ガソリン車と比較すると車両重量が重たくなる傾向があります。
これは純粋に足回りへの負担に直結するため、しっかりとした整備・点検が必要になると考えられます。
前のオーナーが適切なメンテナンスを施してきたかが非常に重要になるので、整備手帳で履歴をきちんと確認するようにしましょう。
おわりに
今回の記事では、ハイブリッドカーの寿命を決める「バッテリーの寿命」について解説しました。
またハイブリッドカーの仕組み、ガソリン車との違い、そして中古車でハイブリッドカーを購入する際のポイントをご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
ハイブリッドカーは、ガソリンと電気モーターを効率よく使うことで優れた燃費性能を実現しています。
ガソリン車と比較すると車両価格は高めであるものの、燃費や乗り心地の良さ、税金面での優遇、そして環境面への貢献などにおいて購入するメリットがあると言えるでしょう。
さらに、バッテリーの品質向上により長寿命化も進み、10年程度で交換すれば15年、走行距離では20km以上でも走ることができるでしょう。
ただし、バッテリーの交換費用は高額ですので、メーカーごとの保証期間をあらかじめ確認しておく必要があります。
それぞれが採用するバッテリーの電池の種類によっても寿命が異なるので、保証内容と合わせて購入する車種を選ぶのがおすすめです。
近年ではさまざまなハイブリッドカーが登場し、選ぶ楽しさも増してきています。
中古車ならより手頃な価格で手に入れることが可能ですので、購入を検討されている方は神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstまでぜひお問い合わせください。
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