走行距離5万キロで車の査定額はどう変わる?実際の相場から買い替えに適したタイミングまで徹底解説いたします!
2023 / 4 / 21 (Fri)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
さて、これから車を買い替えようとしている方にとって、最も気になるのは「査定額がいくらくらいなのか?」というところでしょう。
もちろん高く売れるに越したことはないので、なるべくプラス評価を受けられるタイミングを選びたいですよね。
車の査定額は様々な要素によって決まりますが、中でも大事なポイントなのが「走行距離」です。
なぜ走行距離が重要視されるのかというと、走行距離は車の寿命を示す指標としても用いられていて、5万キロごとに車の価値が大きく変わってしまうからです。
とはいえ、具体的にどのくらい査定額が下がっていくのかまではわからない方も多いはず。
そこで今回の記事では、車査定額と走行距離の関係について実際の買取相場を交えながらくわしく解説していきます。
それを踏まえた上で査定額に影響する他の要素もチェックし、買い替えに適したタイミングを探っていきましょう。
それでは早速、車査定における走行距離の重要性から説明していきますね。
車査定で「走行距離」は最重要項目の一つ
車は工業製品である以上必ず寿命があり、それを把握するのに用いられるのが「年式」と「走行距離」です。
当然、たくさん走っている車はそれだけ部品の摩耗・劣化が多くなるため、価値の下落幅は大きくなります。
走行距離が多い車は「多走行車」「過走行車」と呼ばれ、車査定時には不利になるのが基本。
そのため、買い替えを考えているのであれば、該当する走行距離に至る前に手放せば高く売ることが可能となります。
そんな走行距離と査定額の関係はどのようになっているのか、車買取査定の評価基準を参考に見ていきましょう。
走行距離5万キロの減点評価基準
車査定には基準があり、その多くはJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が定めたものがベースとなっています。
JAAIの評価基準によると、車の標準走行距離は「年間8千キロ程度」。
使用年数別に見ると、以下の表のようになります。
使用年数 | 標準走行距離 |
1年 | 8千キロ |
2年 | 1.5~2万キロ |
3年 | 2~3万キロ |
4年 | 3~3.5万キロ |
5年 | 3.5~4万キロ |
6年 | 4~5万キロ |
7年 | 4.5~5.5万キロ |
~10年 | 6~7.5万キロ |
査定基準は、5万キロ・8万キロ・10万キロ超でマイナス査定のパーセンテージが増加します。
そして、走行距離の基準は使用年数が長くなるほど厳しくなり、10年落ちの車は7.5万キロを超えるとかなりシビアな査定額となるようです。
年式が古い車はそれだけで商品価値が下がるため、せめて走行距離は少ない方がよいという買い手側のニーズも汲まれてのことでしょう。
ただし、この査定基準はあくまでもJAAIの適用表と計算方式に基づくものであり、実際の査定目安には「1年1万キロ」が定着しています。
一般的な目安は1年1万キロ
「1年1万キロ」で換算すると、走行距離の目安は下記数値が一般的です。
- 新車登録から5年経過した車なら5万キロ
- 10年経過した車なら10万キロ
ですので、車査定時には「新車登録年数×1万キロ」にどれだけ当てはまるかが重要となります。
例えば5年経過した車を買い替える際の走行距離が7万キロなら、過走行気味として減額される可能性がある一方で、5年で4万キロなら低走行車としてプラス評価が期待できます。
車の走行距離と年式はバランスが大切なので注意をして下さい。
例えば、5年落ちで1万キロに満たない走行距離の場合は、長期保管などによる経年劣化の懸念から査定額は安くなってしまいます。
車査定では「適度に乗っている」ことが評価されるため、1年1万キロが妥当な範囲とされているのです。
そんな中、走行距離で見る高価買取の分岐点となるのが5万キロを超えた時。なぜこのタイミングで査定額に大きな動きがでてくるのでしょうか?
走行距離5万キロは高価買取のひとつめの分岐点
走行距離が5万キロを超える車は「多走行車」に分類され、ここを超えると査定額は新車価格の半分ほどになります。
理由としては、中古車購入者は走行距離5万キロ以内もしくは7万キロ以内を1つの目安にしているからです。
5万キロ以上の車は需要が一段階下がるため、査定額にマイナスの影響を与えるのです。
また、新車購入時に付帯しているメーカー特別保証の有効期限が切れるタイミングであることも関係しています。
さらに、5年5万キロはちょうど2回目の車検時期にあたり、車を手放す方が多いのも見逃せないポイントです。
需要が下がっているのに中古車市場に出回る車の量が増えると供給過多となり、高価買取は難しくなってしまうでしょう。
反対に、5万キロを少しでも下回っている車では事情が変わってきます。
5万キロ以内の車の状態は比較的良好であることが多く、見栄えもよい。加えて、新車からさほど期間がたっていないことから、新しい性能も楽しむことができるという利点があります。
そのため中古車としての人気は非常に高く、同じ車でも数十から数百キロの違いで査定額が大きく変わるケースも珍しくありません。
走行距離10万キロを超えると査定額は大きく下がる
日本の中古車業界では、10万キロを超えた車は「過走行車」とされ、査定額はさらに大きく下がります。
査定額は0円がほとんどで、買い替え資金に充てることは期待できません。
日本の車は高品質で10万キロ程度で乗れなくなることはないですが、それでもかつての「10年10万キロ寿命説」が市場には根強く残っています。
したがって、10万キロ超の中古車は故障を恐れて買い手が付きにくく、中古車としての需要は極めて限定的であると言えるでしょう。
さて、ここまでは走行距離と査定額の関係や高価買取の分岐点を解説してきました。
続いて、走行距離によって買取相場はどう変化するのか?トヨタ カローラを例に見ていきましょう。
車の走行距離別買取相場
ここでは、トヨタ・カローラを例にとり、走行距離ごとの買取相場を比較していきます。
【トヨタ・カローラ】
2019年式/グレードG-X/新車価格176万円
走行距離 | 買取相場 |
3万キロ | 71.3万円 |
5万キロ | 62万円 |
7万キロ | 59万円 |
10万キロ | 49万円 |
ご覧の通り、走行距離が増えるごとに数万円単位で買取相場が下がっていきます。
そして、やはり5万キロ・10万キロをまたぐと下げ幅が大きくなり、このラインを超えないうちに買い替えることの重要性が見てとれるでしょう。
ちなみに、カローラは中古車市場での需要が安定している人気車種でこの相場。不人気車種の場合は、より大きく価値が下がることが予想されます。
なお、軽自動車は構造上、普通自動車よりも耐久性に劣るため、どれだけ長くても8万キロ未満での買い替えが理想的です。
もともとリセールバリューの低い軽自動車が8万キロ以上走った場合、故障やボディの劣化などでさらに買取額が安くなる可能性が高まります。
ですので、軽自動車の買い替えを希望する方は早めに検討するのがおすすめです。
ただ、走行距離には一定の目安があるものの、どの段階を買い替え時期とするかは目的によって異なります。
自分に合った車買い替え時期を選ぶために、走行距離別にどんな売り方ができるかを確認してみましょう。
自分にぴったりの車買い替え時期はいつ?走行距離別で見てみよう
リセールバリューに期待するなら走行距離5万キロ未満
車買い替え時にリセールバリューを期待するなら、走行距離5万キロ未満は絶対条件となります。
確実に高価買取を狙うのであれば、より走行距離の少ない3万キロ程度を目安にするとよいでしょう。
また、4.5万キロを超えてきたらなるべく早く売却の準備を進めるよう意識してみてください。
5万キロをわずかに超えただけでも査定額は全く違ったものになってしまいます。
いずれにしても、車を高値で売却し次の車の購入費用に充てたい方は、早い段階で車を手放す必要があることを理解しておきましょう。
価値が落ち切らないうちに売りたいなら走行距離8万キロ
「できるだけ長く乗りたいけれど、少しでも高く売りたい」という希望があるなら、走行距離8万キロ程度での買い替えを目安にしてみましょう。
8万キロというとかなり長めの印象を与えますが、それでも全く価値が付かないということはほとんどありません。
5万キロの次は10万キロが評価を大きく左右するポイントですので、その前に売ってしまいたいところ。9万キロに届くと走行距離が長い印象が強くなるので、8万キロに達したあたりで売却するのが無難です。
乗りつぶしたいなら10万キロ以上
走行距離10万キロで市場価値はほぼゼロになりますが、乗りつぶすことを目的とするのであれば手放す必要はありません。
10万キロを迎えてもメンテナンスさえきちんと行っていれば、15万キロ、20万キロと走り続けられる車も多いです。
リセールバリューには期待できませんが、長く使い続けることで最終的にはコスパがよくなり、金銭的なメリットになることもありうるでしょう。
このように、走行距離は車の買い替え時期を見極めるポイントとして非常に重要です。
しかし、査定額を左右する要素はそれだけではありません。
車の年式や状態のほか、人気の車種かどうかも考慮されるため、走行距離以外の部分も確認しておくことが大切です。
ここからは、走行距離以外で車の査定額に影響する項目を詳しく解説しますので、賢い買い替えの参考にしてくださいね。
走行距離以外でも車の査定額は変わる!買い替え時期はここもチェックしよう
年式
車の年式は新しい方が価値が高いとされ、査定額にも反映されます。
稀少車等を除いて、車の査定額は年式が1年落ちるとおよそ30%落ちるとも言われており、買い替え時期を決める大きなポイントになるでしょう。
人気
SUVやミニバンのように人気車や安定した需要がある車は、買取ってもすぐに売れるので査定額も高くなります。
反対に、走行距離が少なく状態が良くても、車種自体の人気が出なければ高額査定は期待できません。
買い替えを成功させるためには、市場のニーズを見極め需要があるうちに手放すことが大切です。
状態
車両の状態、つまり外装や内装の傷や汚れも査定額を左右するポイントです。
多少の傷や凹みであれば車買取業者が簡単に直せるので、大きく減額されることはありません。
ただし、大きくへこんでいる場合は減額対象になるので注意しましょう。
また、内装に関しても多少の汚れは査定に影響しませんが、ペットの同乗歴があったり、たばこのにおいが染みついていたりする場合はマイナス評価になります。
修復歴
売りたい車に修復歴があるかも査定額に影響します。
車の骨格にあたる部分を修繕した場合、点検記録簿というものに修復内容が記載されます。
車の所持年数が長く、修理したかどうかを覚えていない場合はそちらを確認しておくようにしましょう。
おわりに
さて、今回は車査定額と走行距離の関係について実際の買取相場を交えながら解説し、
買い替えに適したタイミングを探ってきました。
いかがでしたでしょうか?
車の市場価値は走行距離によって大きく変わります。
まずは走行距離年間1万キロを目安に、適切な距離を適切な頻度で走ることを心がけましょう。
思った立木
また、中古車は走行距離5万キロを超えると、需要の減少から査定額は著しく減少していきます。
高価買取でお得に買い替えをしたいなら、5万キロ未満で売却できるよう早めの準備を心がけることが大切です。
一方で、車を高く売ることにこだわらないのであれば、8万キロ・10万キロと長く乗った方がコスパがよくなるケースもあります。
走行距離以外の要素も考慮した上で、自分にとって最もよい買い替え時期を選択しましょう。
そんな中、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは、お客様に喜んでいただけるような高値で査定をさせて頂くことをモットーとしています。
そろそろ買い替えを検討しようかな?と思われている方は、ぜひ一度お問い合わせください。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。