中古車購入時に見ておきたい走行距離の目安とは?その他注意点もまとめて徹底解説いたします!
2023 / 2 / 20 (Mon)
車の豆知識
はじめに
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナのある新横浜というところに店舗を構えています。
突然ですが、中古車を購入する際何を基準に車選びをしていますか?
中古車の場合、同じ車種、同じ年式であっても全く同じ車は世界にふたつと存在しません。
だからこそ、車選びで失敗しないための主軸を持っておきたいですよね。
中古車の購入にあたって、価格と車の価値が見合っているかどうかを判断する重要ポイントとなるのが「走行距離」です。
車の状態を大きく左右する項目ですが、どの程度のものを選ぶべきか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そんな時、走行距離の目安が分かっていると自分に合った車が見極めやすくなります。
また、走行距離以外に中古車の良し悪しを判断するポイントはあるのでしょうか?
そこで今回の記事では、中古車購入時に見ておきたい走行距離の目安とその他の注意点について徹底解説していきます。
中古車の購入を考えている方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
それでは早速、購入をおすすめできる中古車の走行距離の目安について見ていきましょう。
状態が良いとされる中古車の走行距離の目安は?
中古車の走行距離は長いよりも短い方がいいに決まっていると思いがちですが、実はそうとも限りません。
基本的な考え方として、「走行距離」と「年式」のバランスが取れているかが非常に重要となります。
いくら走行距離が短くても年式が経過しすぎていると、コンディションが悪い可能性もあります。
では、どのような目安で考えればよいのか、以下でチェックしていきましょう。
走行距離の目安は「1年1万km」
一般的な走行距離の目安は「1年1万km」とされています。
この目安は自動車査定協会(JAAI)でも査定評価基準として用いられている数値です。
エンジンへの負担がかかりにくい乗り方であり、この数値より多いか少ないかである程度中古車の状態を把握することができます。
走行距離10kmが寿命は誤解!
車の寿命は「10年・10万km」と聞いたことがあるかもしれません。
かつてはそうでしたが、近年の日本車はメンテナンスさえ怠らなければ10万kmを超えても問題なく走れる車がほとんどでしょう。
走行距離10万km前後で訪れる必要箇所の部品交換がなされているのであれば、考えようによっては「買い」な中古車だと言えます。
ただし、年数が経っていないのに走行距離が極端に多い中古車はエンジンの劣化が進んでいると予想されるため、注意が必要です。
年数の割に走行距離が極端に短い中古車は?
例えば、10年で2~3kmしか走っていないなど、年式の割に極端に走行距離が短い中古車は故障のリスクが高い可能性があります。
走行距離が少ない理由としては、以下の3つが考えられるでしょう。
試乗車だった
店舗で試乗車として使われていた車が中古車として販売されるパターン。
外での使用が少ないので一見綺麗な状態ですが、不特定多数の人が乗り降りしたことによる内部の傷・汚れがあるかもしれません。
また、試乗時の使用状況が読めないこともデメリットとして挙げられます。
前オーナーが街乗りメインだった
前のオーナーが近距離の移動のみで使用していたパターン。
街乗りの場合、短時間で発進と停止を繰り替えることが多く、見た目以上にエンジンに負荷がかかっています。
走行距離が短くても故障リスクが高まり、購入後すぐに修理が必要になる可能性もあるでしょう。
長期間放置されていた
車を動かす機会が少なかったり、長期間放置されていたりしたパターン。
車は定期的に動かした方が良い状態を保つことができます。
長い間放置されていた車は、オイル系やゴム部品の劣化やエンジンの不具合、塗装の傷みが進み、せっかく購入しても長持ちさせることが難しいかもしれません。
したがって、年式と走行距離の適正な関係は、前述した通り「経過年数×1万km」を一つの目安として参考にしてみてください。
さらに、走行距離は中古車の状態に大きく影響するため、価格にもダイレクトに反映されます。
中古車を購入するなら、状態の良し悪しだけでなく少しでもお得に!というのが本音ですよね。
そこで次のところでは、走行距離の変化によって中古車の価格がどれくらい変わるのかを見ていきたいと思います。
走行距離で中古車の価格はどれくらい変わる?
中古車の価格を左右する要素はさまざまですが、その筆頭が走行距離です。
下記の表を見ると、走行距離が長くなるにつれて段階的に価格が下がっていくのが分かります。
走行距離 | 中古車販売価格 |
~2万km | 新車価格の80% |
3~4万km | 新車価格の70% |
5~7万km | 新車価格の60% |
8~9万km | 新車価格の40% |
10~15万km | 新車価格の30% |
現在は中古車探しの主流がスマホやウェブでの検索となっており、走行距離を上限5万kmで切っている方が半数以上。
そのため、5万kmの節目を超えると一気に需要がなくなり販売価格が下がる傾向があります。
【実例】
トヨタアルファード(2014年式)の場合
※走行距離以外の条件は同じ
走行距離 | 価格 |
4.3万km | 285万円 |
5.4万km | 250万円 |
人気車種で相場が高めに推移しているモデルほど、走行距離による価格差も大きくなる傾向があります。
実際の走行距離の差が1万km未満でも、5万kmの節目を超えているかどうかで数十万円の差がつくことも少なくありません。
つまり、購入する側からすれば、節目を超えたばかりの中古車は「状態が良いのに価格は安い」非常に狙い目な車ということです。
中古車をウェブで検索する際は、思い切って走行距離の上限を+1万kmしてみましょう。
多くの人の検索から外れたお得な中古車が見つかるかもしれないですよ。
ここまでの解説を踏まえた上で、実際に中古車を購入する際にはどれくらいの走行距離のものを選べばよいのでしょうか。
ベストな走行距離の選び方は、「どのような中古車が欲しいのか」「どのような使い方を想定しているのか」によって変わってきます。
以下でそれぞれを基準とした中古車の選び方を解説していきますね。
自分に合った走行距離はどれくらい?中古車の選び方をご紹介
「どのような中古車が欲しいのか」を基準にした目安
3万km | 新車よりは安く、内外装ともに綺麗な状態の中古車 |
5万km | 新しさと価格のバランスがよい中古車 |
8~10万km | とにかく価格重視。とりあえず故障せず乗れればよい中古車 |
どのような中古車が欲しいのかを考える時は、「新しさ」と「価格」を基準にしてみましょう。
3万km程度までであれば、新車に引けをとらない状態の中古車が見つかりやすいです。
次に、綺麗な車が欲しいけどあまりコストをかけたくないというケースなら、価格が下がり始める5万km程度が狙い目。
価格を最優先したい方は、10万kmを超えて大きく値を下げた中古車も選択肢の一つとなるでしょう。
ただし、安全性や残りの寿命を考慮すると最長でも12km以内の中古車を選ぶのが賢明です。
「どのような使い方をするか」を基準にした目安
中古車を見た目や価格ではなく実用性で選ぶ方も多いでしょう。
そのような方は、車の使い方に合わせて走行距離を検討することをおすすめします。
具体的には、購入後の使用頻度が少ない場合は走行距離が長い中古車を選び、使用頻度が多い場合は走行距離が短い中古車を選びます。
使用頻度が少ない場合の利用目的:週末の買い物、たまのレジャーなど
毎日車を使用しない方は、購入後も走行距離がそれほど伸びないことが考えられます。
ですので、5~7万km程度のものを選べば価格が抑えられる上、最低でも5年間は乗ることができるのでコスパのよい買い物となるでしょう。
使用頻度が多い場合の利用目的:毎日の通勤、遠乗りの機会が多いなど
反対に毎日車を使ったり遠乗りする機会が多いのであれば、購入後の走行距離が長くなることが予想されます。
この場合は購入時点での走行距離が短めの方が故障リスクが少なく、余計な費用をかけずに乗り続けられるでしょう。
いずれにしても、事前に年間走行距離と想定使用期間を決めておくことで中古車の年式と走行距離が絞りやすくなります。
スムーズに購入を進めるためにも、ぜひ一度考えてみてくださいね。
さて、ここまでは中古車の走行距離の目安について、年式や価格との関係性を交えながら解説してきました。
走行距離は中古車選びの重要なポイントではありますが、あくまでも指針のひとつ。
実際に購入する際には、他にも注意しておきたい点がいくつかあります。
安心安全な中古車を見極めるために、次の章で確認していきましょう。
中古車選びで走行距離以外に注意したポイントはここ!
中古車は新車よりも安全性、安心面をよく確認することが大切になります。
そこでチェックすべきポイントは以下の3つです。
車両保証の内容
中古車はメンテナンスされていても故障が発生してしまう可能性があります。
特に走行距離が長くなってきた中古車はリスクが高いので、車両保証が充実していると安心です。
保証内容は販売店や車ごとに異なるので、どこまでが保証対象なのかを事前に確認しておきましょう。
特に高額になりやすいエンジン系統、トランスミッション系統、そしてブレーキ回りの保証の有無は要チェックですよ。
整備記録
整備記録には、車の修理やメンテナンスの履歴が記されています。
前オーナーのメンテナンス状況が非常に重要となる中古車では、整備記録がついたものを選んだ方が後々のトラブルも少ない傾向があります。
また、車両の状態が分かる車両検査表もあればなおよいので、販売店で見せてもらうとよいでしょう。
修復歴の有無
中古車購入の際は修復歴の有無についても確認しましょう。
修復歴とは車体の骨格部分を修理した履歴のことです。
骨格部分の損傷は修理しても直しきることが難しく、他の車よりも重大な故障につながるリスクが高くなってしまいます。
一般的に、修復歴車は同じ条件の中古車よりもかなり安く売られていますが、購入は控えるのが無難です。
状態の良い中古車を探すなら、信頼できる販売店を利用しよう
中古車購入時のチェック項目や避けたい車両というものが分かっていても、全てを見極めるのは素人にはなかなか難しい作業です。
また、近年は減少傾向にあるメーター戻しも完全になくなったわけではありません。
より安心して高品質の中古車を購入したいなら、まずは信頼できる中古車販売店を見つけるところからスタートしましょう。
ネットオークションや個人間売買などには悪質な業者が紛れていたり、大きなトラブルに巻き込まれる可能性があるので、車に詳しくない方にはおすすめできません。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは中古車の販売も行っているので、お気軽にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は、中古車購入時に見ておきたい走行距離の目安とその他の注意点について徹底解説してきました。
中古車の走行距離は「1年1万km」を目安に、年式と合わせて確認することが重要です。
走行距離は短ければ短いほどよいと思われがちですが、使い方によっては劣化が進んでいるものもあります。
走行距離の長短だけにとらわれず、あくまでも「適正」を意識することで故障リスクを軽減させることができるでしょう。
また、どのくらいの走行距離の中古車を選べば良いかは下記2パターンによって変わってきます。
- どのような中古車に乗りたいか
- どのような使い方をするか
走行距離ごとに価格も状態も異なるので、自分のニーズに合わせた目安は前もって把握しておきましょう。
ただし、走行距離だけに目を向けすぎると別の問題点に気づきにくくなってしまうかもしれません。
よりよい中古車購入のためには現車確認はもちろんのこと、保証内容やメンテナンス履歴などにも注目してみてくださいね。
もし一人では決められず悩んでしまうようでしたら、中古車のプロに相談してみるのもひとつの方法です。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは、「カーライフパートナー」をモットーのお客様の車に関する様々な疑問や相談に丁寧にお答えしています。
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皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。