車の故障を隠して売るとどうなってしまうのか?徹底解説をしてみたので読んでみてください!
2022 / 3 / 31 (Thu)
車の豆知識
はじめに
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
車を買取りや下取りに出す際、誰しもが「できる限り高く売りたい!」と考えますよね。
大切に乗ってきた愛車を手放すのですから、当然のことです。
そして車を高く売るためには査定におけるマイナス評価はなるべく避けたいところです。
そんな中、故障箇所がある車は評価が下がるので、「目立たない故障なら言わなくてもいいのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、意図的に故障を隠して車を売ることは絶対にNGです!
減額を恐れて故障を隠したことによって、思わぬトラブルが発生したり、逆に損をしてしまうことが多々あるからです。
そこで今回の記事では、車の故障を隠して売るとどのようなトラブルが起こりうるのかについて解説をしrていきます。
また故障車を高く売る方法についてもお話をしますので最後まで読んでみて下さい。
それではまずはじめに車の故障を無闇に隠してはいけない訳について話していきます。
車の故障を隠してはいけない理由
故障を隠して車を売ってはいけない理由には以下の2つがあります。
- 売主には査定時に故障を申告する義務があるから
- 後にトラブルが起こり不利益を被ることになってしまうから
まず一点目ですが、車を売却する時、売主は車の故障や修復歴を全て明らかにして査定を受ける義務があります。
ちなみに修復歴のある車とは、車のフレーム部分に欠陥や損傷があり、交換または修復した経緯がある車のことです。
そして修理歴を明らかにする義務のことを「瑕疵担保責任」といい、民法で定められています。
車を売却する際に売主が申告しなかったことが後から発覚した場合、告知義務違反として瑕疵担保責任が問われます。
通常、ボディーの傷や凹みなどの小さな故障でこの責任が問われることはありません。
車の場合は、走行性能に関わる大きな不具合全般を指します。
目視では確認できない隠れた瑕疵(欠陥)については、特に買い手を守る必要性があるので、このような責任が発生してしまうのです。
他方で、二点目ですが後にトラブルが起こり不利益を被ることになってしまうケースです。
査定士はその道のプロであり目で見てわかる傷や凹みはもちろん、車の細部まで細かく確認して査定を行います。
しかしながら査定士も人間なので一度の査定では気付けない点もありますよね。
また、申告がないとその場ではわからないものもたくさんあるでしょう。
つまり売却前の査定時に故障を隠し通せたとしても、いずれかの段階で故障に繋がってしまうのです。
そうなると、買取業者が被った損失を売り手がカバーしなければならなくなる。
その結果として査定額の減額請求や返金請求が行われたり、最悪の場合裁判に発展してしまいます。
では、具体的にどのようなことが起こるのか、次の項目で解説していきますね!
故障を隠して売るとどうなる?
車の故障があとから発覚した場合に起こりうるトラブルは以下三点です。
- 再査定、減額請求
- 返金請求
- 裁判
それぞれについてくわしく見ていきましょう。
①再査定、減額請求
一度査定を終えてから故障が分かったら、その時点で再査定が行われます。
故障箇所を踏まえた上での正しい査定額を出すためです。
また買取店やディーラーでは、査定士の見落としを防ぐためにより厳しくダブルチェックを行うことが多いです。
そのダブルチェックにより隠し通せる故障を少なくするためです。
これにより、当然一度目の査定額よりも下がるので、減額請求がなされます。
減額の度合いは故障の程度によりますが、大幅な減額となるのがほとんどです。
金銭の授受が行われる前の段階であれば、査定額減額に応じて売却をすることになります。
再査定自体は、故障を知っていたかどうかは関係なく行われているのです。
しかしながら明らかに意図的な隠蔽であったと認識された場合、話は別です。
故障の大小に関わらず大幅減額もしくは取引キャンセルとなる可能性が高いため注意が必要かもしれません。
②返金請求
既に契約手続きが進み買取金額を受け取っている場合は、返金請求がなされることがあります。
故障箇所の修理が可能な車は、修理費用程度の返金を求められる。
また車の価値よりも修理費用が高くなってしまう場合や修復歴の有無によっては、全額返金となるケースもあります。
修復が困難な故障などは、商品としての価値がないとみなされ、廃車処分の対象となってしまうのです。
この場合は全額返金だけでなく、廃車処分料も請求されるので、支払いの負担も大きくなります。
③裁判に発展する可能性も
車の運転に関わるような大きな故障や修復歴を隠していたり、再三の返金請求に応じなかったとします。
そういう場合、最悪のケースでは裁判に発展する可能性があるのです。
車の不具合を知っていたのにそれを申告しなかった「告知義務違反」と認定されれば、買取業者に損害を与えたとして、損害賠償請求がなされます。
契約が済んでいる場合は、売却金額の返金のみならず、運送費や保管料、キャンセル手数料なども請求されることが多いです。
そのため、故障による査定額の減額分よりもはるかに大きな額の支払いをしなければならなくなります。
このような大きなトラブルを抱えないためにも、故障や修復歴は偽ることなく、全て正直に伝えておきましょう。
伝えておくべきポイント
ボディーの傷や凹みなどは査定士がすぐに気づくことができますが、目で確認できない箇所は特に注意しておきましょう。
わかりづらい故障箇所や不具合は、どんなに小さなものでも必ず申告してください。
正直にそして正確に伝えることが重要ですが、査定時に伝えておくべきポイントは以下の通りです。
- 修復歴の有無
- 冠水歴や浸水歴(災害に遭った車)
- メーターの交換
- その他運転中に感じた違和感や点検で確認された不具合
何をどこまで伝えたらよいのかわからない方も、このポイントを漏れなく伝えられるとお互い安心して取引ができます。
それでは次のところで故障車を高く売る方法について解説をしていきますね。
故障車を高く売る方法
故障や修復歴がある車を売ることはできますが、高額査定はなかなか期待できません。
そんな中、故障を隠してトラブルが起こるリスクを抱えたり、正直に伝えてほとんど値段がつかないよりも、高値がつきやすい方法があります。
その方法とは、廃車買取を利用することです。
ディーラーや買取業者は、自動車として再販できることを前提に車の価値を算出します。
売れない車と判断されれば、0円になってしまうことも少なくありません。
一方で、廃車買取業者は故障車や修復歴のある車、不動車の買取を専門に行なっています。
廃車処分料がかからずに買い取ってもらえるという点でもメリットがあるからです。
それでは車買取業者が価値ゼロと思われる故障車を買い取る理由はどんなところでしょうか?
ほぼ価値がない故障車を買い取る理由
廃車買取業者が車としての価値が低い故障車を買い取ってくれるのには理由があります。
①パーツに分解して販売するため
故障車でも、まだ利用できるパーツがあれば分解して中古パーツとして再販することができます。
新品のパーツは高額ですので、中古パーツを購入する人が多いためです。
特に、人気のある車種のパーツはオークションなどでも売れやすいので、車種によっては高値での買取も期待できます。
②資源として価値があるから
車としての価値がなくても、資源としての価値があります。
アルミや鉄などでできたパーツは、解体後にさまざまな処理がなされて金属類が選別されます。
買取業者はこの金属を換金して売上にできるため、修理が不可能な車でも買い取ってくれるのです。
言ってしまえばスクラップをすればどんな車も同じ金属としての価値があります。
金属のニーズは安定していることもあり、車種を問わず買取が可能となる仕組みです。
③海外へ輸出できるから
日本の車は、その性能の良さから海外でも高い需要があります。
故障車や冠水歴、修復歴のある車でも、走りさえすればいくらでも買い手がつくという国も多くある。
そのため日本国内で再販が難しいと思われる車も、海外へ輸出して利益を生むことが可能となるので、買い取ってもらうことができるのです。
それでは次のところでトラブルを未然に防ぐためにはという話をしていきます。
トラブルを防ぐためには?
意図的に故障を隠したのではなく、故障があるのを知らずに売却してしまい、結果的にトラブルになってしまうケースもあります。
返金請求や損害賠償請求などは、故障を知っていたかどうかは関係なく行われます。
また売却成立後に個人でトラブルに対応するのは難しいことが多く、業者に言われるがまま請求に応じてしまう人も少なくありません。
そのような事態に巻き込まれないためにも、故障車を売却する時には以下のことに注意して、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
契約書は隅々までよく確認する
車を売却する時には必ず契約書が交わされるので、判を押す前に契約書の内容を隅々までチェックするようにしましょう。
契約書にはトラブルが起きた際、買い手に有利な文言が含まれている場合もあるので、その点も確認しておくと安心です。
疑問点がある場合は業者に直接伝え、納得した上で契約を進めることでトラブルを予防することができます。
瑕疵担保責任について話し合っておく
通常、契約書には瑕疵担保責任の項目が記載されています。
瑕疵担保責任は上記にまとめたように、売却後に欠陥や不具合が発見された場合に売主が責任を問われるものです。
契約前に、この責任がどの程度の傷や故障に及ぶものなのか、期間はいつまでなのかを確認しておくことが重要。
売却後に故障が発覚したら損害賠償請求を行う旨が記載されていたり、キャンセル料や違約金について触れているものもあります。
契約書内の瑕疵担保責任についてよく理解し、トラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。
評価が高い買取業者を選ぶ
数多くの買取業者の中から、ユーザーからの口コミや買取実績などを参考に評価の高い買取業者を選ぶようにしましょう。
故障を隠すのはもってのほかですが、自分では気づけなかった故障を見抜くことができる査定士がいると、売却後のトラブルには発展しづらくなります。
修復歴をきちんと確認したり、査定時に車を細部まで見落としのないようにチェックしているか、売主とコミュニケーションが取れているかをよく見ておきましょう。
少しでも違和感を感じたら、契約を交わすのはやめておいたほうがよいです。
故障箇所や修復歴は必ず申告する
繰り返しとなりますが、基本であり最も大切なのは全ての故障や修復歴を隠さず申告することです。
申告をしておけば、ほとんどのトラブルを避けることができると言っても過言ではありません!
目で見て分かるものだけでなく、走行中の異音など乗っている自分が気づくものは全て伝えておきましょう。
おわりに
ここまで、車の故障を隠して売却した場合に起こりうるトラブルや故障車を高く売る方法、トラブルの予防法について解説してきましたがいかがでしたか?
車の査定はプロの査定士が行うため、故障を隠し通すことはできません。
故障を隠して売却することにメリットはなく、大きなトラブルを起こしてしまう可能性が高いです。
そのためにも質の高い買取業者を選び、査定時に不具合はきちんと申告しましょう。
さてFirstでは、お客様が喜んでいただけるような高値で査定をさせていただくことをモットーとしています。
そのため車を査定に出してみようかな?と思われた方はぜひFirstまでお気軽にお問い合わせください。
みなさまにとっての「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。