メルセデス・ベンツのリセールバリューは高い?その理由と人気の車種をご紹介します!
2022 / 7 / 22 (Fri)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
輸入車の中でも長年安定して圧倒的な人気と販売台数を誇るメルセデス・ベンツ。
日本では昔から高級車の定番として知られており、品質が高く、走行距離、年数を重ねても劣化が少ないという安心感から、常に多くのユーザーを獲得してきました。
その歴史の積み重ねと、中古車としても非常に人気があることからベンツは高いリセールバリュー(※)を維持し続けています。
※リセールバリューとは?
再販価値のこと。自動車業界では一般的に3年後や5年後にそのクルマにどれだけの価値があるのか、買取価格や下取価格がつくのかを示します。「リセールバリューが高い=乗り換え時に高く売れる」ということになります。
リセールバリューが高いという理由からベンツを購入する人が多く、またベンツからベンツへと乗り継ぐ人も非常に多いのです。
「リセールバリューが高い」ということは、他の車種に買い替えたり、買取査定に出す場合にも有利です。
さらに新しい車に乗り換える際の経済的負担を減らすということにもつながります。
そこで今回は、ベンツのリセールバリューが高い理由についてくわしく解説していきます。
またベンツの中でも特にリセールバリューが高い車種もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
では始めに、輸入車全体のリセールバリューに関する現状やその中でなぜベンツはリセールバリューが高いのか?
この点についてご説明しましょう。
実は輸入車全体として見ると、リセールバリューは「低い」!
近年注目が高まる「リセールバリュー」
最近多くの人が利用する車の購入方法に、「残価設定型クレジット」という支払方法があります。
この方法は3~5年後の下取り額を、あらかじめ購入価格から差し引いた額を分割払いするという方法です。
残価設定型クレジットでは、新車の時点で同じ販売価格であっても、その想定する下取り価格=すなわち「リセールバリュー」が高い車種ほど分割払いをする額が少なります。
すなわちお買い得感が断然増してしまうということです。
その結果として、リセールバリューへの注目度がより高まっているというわけです。
輸入車のリセールバリューはやや低いといわれている
先にもお伝えしたとおり、リセールバリューは3~5年後の将来的な中古市場での人気を見越した金額といえます。
だからといって世間一般で人気が高い輸入車のリセールバリューが高いかというと、実際にはそう簡単なものではないのです。
輸入車は車両価格が高いため下取り価格も高く見えますが、車種によってはリセールバリューでは国産車より低い場合もあります。
全体的に見ると実は輸入車の方がリセールバリューがやや低いともいわれているのです。
そうした背景があるにもかかわらず、ベンツのリセールバリューが高いと言われる理由はどこにあるのでしょうか?
ベンツはなぜ高いリセールバリューを保っているのか?
一般的に「リセールバリューが低い」といわれる輸入車において、なぜベンツはリセールバリューを高く保つことができるのでしょうか。
その理由は、どの車にも真似できない流行に左右されないベンツの魅力にあります。
年式、モデルにかかわらず”ベンツである”ことが鮮明なデザイン
近年、国産車でもメーカー独自の共通したフロントデザインのファミリーフェイスや、同じデザイン言語のスタイリングのイメージを持たせる傾向が増えてきました。
ただ、まだ車のことをあまり知らない人(実は車の所有者のほとんど)にとっては、自分の乗っている車以外はどこのメーカーの車かわからないというデザインが多いのが現状です。
しかし、ベンツだけはそんな人たちでさえ、あるいは車の免許すら持っていない人でも一目で「ベンツだ!」とわかってしまう。
ベンツはとても認知度が高くわかりやすいデザインなのです。
お年寄りから車が好きな子どもまで、おそらくベンツだけは簡単に区別がつくのではないでしょうか。
一方で、よく見れば同じベンツといっても様々なモデルがあり、そのデザインも年代によって大きく変わっています。
ただフロントに輝くスリーポインテッドスターだけは創業以来今まで変わっていないです。
それを見ればコンパクトカーからF-1に至るまで、「ベンツ」であることが一目でわかるようになっています。
そのような流れから、「ベンツ=高級車」というイメージがすべてのモデルについて回ることになり、それが高いリセールバリューを保つ大きな要因となっているのです。
多彩なモデルラインナップ
2018年度に約5万台と国産下位メーカー並みの台数を販売し、輸入車トップの実績を残しているベンツは、いわゆる”高級セダン”の印象が強いメーカーです。
そんな中、セダンだけでなく非常に多くのモデルをラインナップしており、ここ数年では特にセダン以外の選択肢を選ぶユーザーも増えてきています。
ラインナップには現在発売されている乗用車だけでも、おなじみのセダンやハッチバックタイプのコンパクトクラスがある。
また日本では数少ないステーションワゴン、スタイリッシュなクーペやシューティングブレイク。
さらにオープンカーのカブリオレやミニバン、スポーツカー、そして大流行のSUVといったおおよそ自動車メーカーが考えうるすべてのボディタイプがそろいます。
それらがAクラス、Bクラス、Cクラス、Eクラス、Sクラス、さらにはCLA、CLS、GLA、GLC、GLE、SL、SLC、GLS、Gクラス、Vクラスという様々なモデルとなり排気量やボディの大きさに分かれています。
これ以外にも一部のユーザーから非常に高い人気を誇るAMGも加わり、その選択肢の多さも人気の理由と言えるでしょう。
高いリセールバリューは品質の高さの表れでもある
「最善か無か(Das Beste oder nichts.)」
メルセデス・ベンツのスローガンでもあるこの言葉。
ベンツは走行距離や年数を重ねても劣化が少ないということを、ある種の「保証」として価格に上乗せして販売しています。
それがユーザーの利益につながるのだというメルセデスブランドの非常に強い信念を表しています。
この姿勢を長い歴史の中で積み重ねた結果が、現在のベンツへの高い評価と人気を築く大きな一因となっていることは間違いありません。
それがベンツのリセールバリューに表れていると言えるのではないでしょうか。
さて、ここまではメルセデス・ベンツのリセールバリューはなぜ高いのか?という点についてお伝えしてきました。
それでは、ベンツのどのような車種が特にリセールバリューが高いのでしょうか?
ベンツの中でも特に高いリセールバリューを誇る車種は?
近年、メーカーに関わらずリセールバリューがもっとも高いとされるのがSUVです。
ベンツのラインナップで言えば Gクラスと、GLA、GLC、GLSなどが該当します。
SUV人気はもはやただの流行ではなく、セダンやハッチバックそしてミニバンに代わるボディタイプとしてすでにしっかりと定着しています。
そのようなSUVのリセールバリューが高い傾向はしばらく変わらないだろうと判断できるでしょう。
ベンツに関して言えば、現在もなおG400d(+オプション車)を始め半導体不足の影響から生産が滞り、需要が供給を上回る状態が続いています。
それぞれのリセールバリュー(残価率)についても詳しく見てみましょう。
※2022年1月時点での情報をまとめたものです。現在は相場が変動している可能性もありますのでご注意ください。
※走行距離4万キロ未満の車 限定車を除いて計算
※残価率は小数点以下四捨五入
【Gクラス リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2021 | G400d AMGライン | 13,296,000 | 18,950,000 | 143% |
2020 | G63 レザーエクスクルーシブPKG | 21,951,000 | 24,010,000 | 109% |
2019 | G63 レザーエクスクルーシブPKG | 21,556,000 | 22,176,000 | 103% |
2019 | G350d AMGライン | 12,916,000 | 15,930,000 | 123% |
Gクラス(ゲレンデヴァーゲン)はかねてからの人気とコロナ禍の半導体不足が重なり、新車の納期が数年先という情報があります。
このような情報が回ったこともあり、中古車価格が新車価格を上回る状態になっているのです。
特に、AMG G63の希少なボディカラーや限定車、低走行車の値段はさらに上がる傾向にあります。
またディーゼルモデルのG400dは投資対象として所有・売却するユーザーもおり、更なる高騰の一因にもなっているようです。
【GLAクラス リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2021 | GLA200d 4マチック AMGライン | 5,363,000 | 6,630,000 | 124% |
2020 | GLA45S 4マチックプラス | 9,000,000 | 9,490,000 | 105% |
2019 | GLA220 4マチック | 4,760,000 | 3,503,000 | 74% |
2代目となる現行モデルは半導体不足による納期遅れの影響もあり、中古車価格が新車価格を上回る逆転現象が起きており、それだけ市場で需要があるようです。
一方先代モデルは価格が下がってきていますが、それでも他の車と比較してもリセールバリューは高めで推移しています。
【GLCクラス リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2020 | GLC43 4マチック | 9,620,000 | 9,198,000 | 96% |
2020 | GLC300 4マチックAMGライン | 8,149,000 | 7,088,000
|
87% |
2019 | GLC220d 4マチックスポーツ | 7,100,000 | 5,197,000 | 73% |
人気カテゴリーのSUVでメルセデスベンツを代表するモデルがGLCです。
コンパクトSUVは使い勝手もよく、日本でも人気がありメーカーの最量販SUVだそうです。
セダンモデルと比べても残価率は高めで推移しています。
【GLCクーペ リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2020 | GLC300クーペ 4マチック AMGライン | 8,595,000 | 7,903,000 | 92% |
2019 | GLC43クーペ 4マチック | 9,330,000 | 8,460,000 | 91% |
2018 | GLC250クーペ 4マチックスポーツ | 8,130,000 | 5,700,000 | 70% |
GLCモデルのスポーツクーペタイプです。元々生産台数が多くない車種ということもあり、SUVと比べると希少性がある分リセールバリューも高い傾向にあります。
【GLSクラス リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2020 | GLS400d 4マチック AMGライン | 13,135,000 | 12,270,000 | 93% |
2018 | GLS63 4マチック | 19,380,000 | 11,800,000 | 61% |
2018 | GLS350d 4マチックスポーツ | 12,140,000 | 8,178,000 | 67% |
2020年に発売された新型GLS 4000dは、GLSクラスの中で最も人気のあるグレードです。
こちらも半導体不足により新車の納期に影響があり、今のところ取引価格の値落ちは見られず高めの相場になっています。
それでは次のところでS U V以外のベンツでリセールバリューが高い車を見て行きましょう。
SUV以外でリセールバリューが高い車種は?
先のSUVに次いでリセールバリューが高いのが、コンパクトクラス。
特にAクラスはベンツならではのプレミアム感をもちながらもコンパクトで使いやすく、しかも低燃費ということから新規のユーザーを多く引き入れています。
「ベンツに乗りたいけど、燃費が良く、維持費がかからないモデルがほしい」というニーズが多いようです。
そのほか前章でも登場したGLAクラスやCLAクラスなど、Aクラスと同様に価格帯が安めのモデルも人気があり、リセールバリューが高い傾向があります。
それぞれのリセールバリューは下記の通り。
【Aクラス リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2020 | A45S 4マチックプラス | 7,980,000 | 7,747,000 | 97% |
2019 | A200d AMGライン | 4,245,000 | 3,771,000 | 89% |
2018 | A180 スタイル AMGライン | 3,870,000 | 3,281,000 | 85% |
現行モデルのスポーティなスタイルが人気のAクラスは、メルセデスベンツの中でもリセールバリューが高いモデルです。
今年はマイナーチェンジを予定していますので、デリバリーの状況によっては現行型の価格相場が多少変動する可能性があります。
【CLAクラス リセールバリュー】
年式 | グレード | 新車価格 | 小売り平均 | リセールバリュー |
2020 | CLA45S 4マチックプラス | 8,650,000 | 8,799,000 | 102% |
2019 | CLA200d AMGライン | 4,980,000 | 4,759,000 | 96% |
2018 | CLA180 AMGスタイル | 4,040,000 | 2,980,000 | 74% |
2019年にCLAクラス2代目となる現行モデルが登場していますが、メルセデスの中でも比較的新しいモデルです。
表のように2018年前型モデルであっても他クラスと比べるとリセールバリューが高くなっていて、普及車のため低走行距離の車はさらに人気があります。
さて、ここまでメルセデス・ベンツのリセールバリューが高い理由や特にリセールバリューの高い車種を解説してきました。
最後に、リセールバリューをさらに高めるためのコツを少しだけご紹介しますね。
リセールバリューをさらに高めるためのコツ
愛車のリセールバリューをより高くするためのコツは、以下の通り。
- オプション選択
- 禁煙車・またはペットのニオイ対策をしっかり行う
- パール
- オプションカラー
- 需要が高い内装色を選ぶ
- シートのキズがないこと
- ボディのキズがないこと(ただし自分で修理はしない)
- ドレスアップ(ノーマル部品有はプラス評価になります)
リセールバリューを考える際は走行距離だけでなく、これらのことも考慮しておくのがおすすめです。
もちろん自分が好きな車を好きな時に買うのが一番だとは思いますが、法人でのお車のご購入を考えたときなどは特に考慮すると良いかもしれません。
中古車は一期一会の物であり、今回ご紹介したリセールバリューも時間が経てば情報が変わっていきます。
お乗りのメルセデスベンツの価格が気になる方はぜひ、Firstまで買取査定をご依頼ください。
おわりに
今回は、メルセデス・ベンツのリセールバリューはなぜ高いのか?
また特に人気の車種や、リセールバリューをさらに高めるコツなどをご紹介してきました。
ベンツは高額査定価格が望める車なのでぜひ売却をしたいという方は多いと思います。
また売却は考えているけど、「人気のあるカラーじゃない」「人気のある装備がついていない」など、売却について不安に思う人もいるかもしれません。
そんな方はぜひ一度、神奈川県横浜市にある買取専門店Firstまでお気軽にお問い合わせください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。