車検切れの車は売却できる?車検ギリギリで売るのとどちらがおトク?徹底解説してみました!
2022 / 9 / 27 (Tue)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
車を売却する際に気になるのが車検の有効期間でしょう。
車検が来る前に車を手放したいと考えているものの、「車検の残存期間が短いと、マイナス査定になるのでは…」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
記事でも詳しく解説していきますが、結論から言うと車検切れの車でも買い取ってもらうことは可能です。
ただし、考慮すべきことが増えるので、車を手放すことを決めたら車検が切れる前に売ってしまうのがおすすめです。
今回は、車検切れの車を売る方法や車検の残期間が査定額に与える影響についてわかりやすく解説していきます。
車検切れの車、車検の期限がギリギリまで迫っている車を売却するおすすめの方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
それではまず、「そもそも車検っていつまでだったっけ?」と思ったそこのあなた。
さっそく車検の残存期間を調べてみましょう!
車検期間を調べる方法
まず、車検切れになっているかどうかチェックしましょう。
車のフロントガラスの上部に貼られている四角いステッカー「検査標章」の裏面に、車検が満了する年月日が記載されています。
または、グローブボックス(助手席の前にある小物入れ)に入っている「自動車検査証」の「有効期間の満了する日」の欄からも確認できますよ。
一般的には車検切れギリギリで売る人は多いようです。
新生活スタート時期になる「3月下旬~4月上旬」は自動車の購入や乗り換えが最も多い時期です。
車検のサイクルは自動車を所有した日から年単位なので、必然的に車検の繁忙期も「3月下旬~4月上旬」となります。
このことから「車検ギリギリまで乗って車を売却する」ことは特別なことではなく、ごく一般的な消費者行動になることがわかります。
そのため、基本的には車検残りが理由で極端に価値が下がることはありません。
車検切れ間近で売約成立して、実車の引き渡し時には車検切れになっているというケースは非常に多くなっています。
車検の有効期間は以下の通りです。
【車検の有効期間】
- 普通・小型乗用車・・・初回3年、2回目以降は2年
- 自軽自動車…初回3年、2回目以降は2年
- 特種車(8ナンバー) ・・・初回2年、2回目以降も2年
車検にかかる費用の総額は、車種によって異なります。
一般的に軽自動車だと5~7万円、総重量1.0トン以下の小型自動車なら6~8万円、総重量1.5トン以上の中型自動車では7~8万円。
また総重量2.0トン以上の大型自動車では8~10万円だと言われています。
ただし、この金額は相場なので部品交換や修理などが必要になってくると、10~15万円前後かかるケースもあるのです。
そんな中、車検を依頼する先もディーラーと車修理会社とでは金額が違ってきます。
どんなに低く見積もっても車検で数万円はかかってしまうことになります。
さらに、車検を受けてから買取を申し込んだとしても、車検にかかった分の料金を査定額に上乗せしてもらえるわけではありません。
車検を受けて買取に出すと余計な出費が増えるだけで、かえって損になってしまうことは覚えておいて下さい。
一方で、車検切れの車でも買取してもらうことは可能なのですが、次の章でこの点はくわしく解説しますね。
車検切れの車でも買い取ってもらえる
先にお伝えしたように、車検が切れてしまった車でも売却することは可能です。
車検が切れていることが理由で査定額が下がることもありません。
車検切れの車でも買い取ってもらえる理由は?
車買取業者は、買い取った車を「業者オークション」「輸出」「店頭」のいずれかに流通させることが一般的です。
買い取る車の車検が切れていることで特に不都合がないことには、それぞれ以下のような理由があります。
《車検切れの車でも問題ない理由》
- 業者オークション:販売時についている情報は一旦リセットされる
- 輸出する場合→海外に流通させるため、日本の車検制度は適用されない
- 店頭販売の場合→店頭に並べている際に車検が切れてしまう可能性がもともとある
このように、ユーザーにとっては公道走行ができず厄介な車検切れ車両でも、車買取業者にとっては流通・販売どちらの面においてもあまり影響がないのです。
とはいえ、車検が切れた車では公道を走ることができず、売却の際に不便になることがあります。
車を手放すことを決めている場合は、車検が切れるギリギリに売却するに越したことはありません。
不人気車は車検残が多いと減額対象になることがある
たとえば2000ccの排気量で車重が1t以上1.5t未満の場合、車検残が11ヶ月残っているとしたら自動車税が13,100円、重量税が17,325円の還付金があります。
これを車買取業者が還付金の立替という名目で上乗せするだけなので、人気車種ということで多少の上乗せがあったとしても、車検残が多いからという理由で大幅な差額は期待できません。
自賠責保険は加入者が車を買い換えるための一時抹消が可能なため、車買取業者は名義変更の際に買い取った中古車用の自賠責保険に入らなければなりません。
また不人気車の場合は在庫となる可能性が高いことから納付している重量税と自動車税が売却できずに消化してしまうこともあります。
そのため、不人気車の場合は、車検残が多いからといって高値売却になることはなく、むしろ自賠責保険分を引いた買取価格になってしまうので注意しましょう!
基本的に中古車販売店は車検ギリギリのほうが好都合
中古車販売店にとっては販売している車種が売れるまでは、車検切れの方が税金や自賠責保険をかけずに済み、車検取得も自社工場や提携している修理工場で安く上がるために好都合なのです。
ちなみにJAAIの査定方法では中古車の標準状態を定めていますが、車検に関しては3ヶ月以内が標準とされており、これより多い場合は減点対象となります。
車検を通した後で売却しても法定費用だけが還付されるだけで、車検にかかった工賃や手数料分が上乗せされることはなく、その分が赤字になってしまう。
所有車の売却はできるだけ車検残が3ヶ月以内になってからディーラーや車買取業者と交渉することをお勧めします。
車を売却するタイミングは、車検ギリギリがいちばんお得になるということがお分かりいただけましたでしょうか?
ただし、実際に車検が切れるギリギリになってから準備を始めると、何かと焦ってしまいがちです。
必要な書類や売却時の注意点については、時間のある時にあらかじめ見直して置くと便利ですよ。
必要書類や注意点についてまとめましたので、こちらも参考にしてみてください。
車検切れ・車検ギリギリの車を売る際に必要な書類
車検切れの車を売る際に必要な書類は、基本的に通常の車売却時と同じです。
【車の売却時に必要な書類(軽自動車と普通車で多少異なります)】
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- 自動車リサイクル券
- 軽自動車納税証明書
- 印鑑(認印可)
- 振込口座情報
- 自動車検査証記入申請書
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- 自動車リサイクル券
- 自動車納税証明書
- 実印
- 振込口座情報
- 譲渡証明書
- 委任状
※軽自動車を売る場合の「自動車検査証記入申請書」、普通車を売る場合の「譲渡証明書」「委任状」は車買取業者が用意してくれます。
つづいて、車検切れの車を売る際の注意点を見ておきましょう。
車検切れの車を売る際は持ち込み査定ができない
車の車検が切れたら、公道の走行はできません。
くれぐれも、そのまま買取店へ持ち込まないようにしてください。
車検の期限が切れた状態で走行してしまうと、無車検運行による道路運送車両法違反となります。
この場合、6点の違反点数(ただし前歴がないこと)が付加されることになり、一回で免許停止処分となってしまいます(参考:警視庁)。
また、車検が切れていると自賠責保険も切れている場合が多いです。
場合によっては任意保険も適用されないことから、さらに大きなリスクを背負うことになります。
さらに、自賠責保険が切れている場合も違反となってしまうのです。
「自動車損害賠償保険法第5条」で加入義務が定められており、違反すると違反点数6点が付加され一回で免許停止処分となります(参考:警視庁)。
少しの距離でも公道を走れば違反になってしまうので、車検切れの車には絶対にそのまま乗らないようにしてください。
では、車検切れの車を売却するにはどうすればよいのでしょうか?
《方法① 出張査定を利用する》
最もおすすめの方法は、出張買取を利用することです。
車買取業者に車を取りに来てもらえば、違反を犯すことも手間をかけることもありません。
レッカーで車を引き取ってもらうことができますし、スタッフが公道を走行することになっても手続きは車買取業者が行ってくれます。
ただし、別途費用がかかる場合があるので注意が必要です。契約前に確認しておきましょう。
費用がかかることはありますが、手間がかからず安心できる現実的な方法です。
《方法② 仮ナンバーを発行すれば公道を走ることができる》
もうひとつの方法としては、仮ナンバーを発行するというものもあります。
仮ナンバーは、都道府県単位の部分が市区町村名になっていて、プレートに赤の斜めの線が入っています。
仮ナンバーを発行すれば、公道を走り車を買取店へ持ち込むことができます。
ただし、これはあくまでも「仮」のものであるため、発行後5日ほどの有効期限しかありません。
また、使用後は有効期間満了後の5日以内に申請を行った窓口まで返却しなければならないため注意が必要です。
仮ナンバーを取得するには、居住している市区町村の役場で自動車臨時運行申請書を提出する必要があります。
申請に必要なものは以下の通りです。
【仮ナンバープレート発行に必要なもの】
- 運転免許証
- 車検証
- 自賠責保険証(仮ナンバー取得の時点で、有効期限が1ヶ月以上あること)
- 認印
- 手数料(自治体によって異なるが750円程度)
- 自動車臨時運行申請書(役所で発行)
一方で、自賠責保険証の期限が切れている場合は再度加入をしておく必要があるので注意が必要です。
手間や費用がかかるのはいうまでもありません。
以上のことを踏まえると、仮ナンバーを発行して車を売却する方法はあまり現実的とはいえないでしょう。
先に紹介した出張買取を利用するほうがおすすめです。
ただ、いずれの方法をとるとしても費用や手間が大きくなるので、車検が切れる前に車を売るに越したことはないといえます。
それでは、車検の残り期間が程よくギリギリで、かつちょうどよい売却のタイミングとはいつなのでしょうか?
車の買取は車検切れ3ヶ月前位までに決めるのがおすすめ
車買取時の査定額と車検残り期間を見た時、どのタイミングで買取してもらうのがお得になるのか知っておきたいですよね。
前の章でもお伝えしたように、車検残り期間が4ヶ月以上ないと、3ヶ月でも2ヶ月でも査定額は基本的にプラスされません。
また、4ヶ月以上車検が残っていても、査定額にプラスされる金額はさほど大きくはなりません。
そうなると車検残り期間ギリギリまで今の車に乗っていて、切れそうになったら買取に出したほうがお得な気がします。
そんな中、買取したいと思ったらやはり納得のいく査定額で契約したいものですよね?
車検切れギリギリでは焦りが出る
査定額は車買取業者によって異なるので、一軒目の業者が納得のいく価格を出してもらえるとは限りません。
ところがいくつかの車買取業者に査定を依頼することになると、思いのほか買取まで時間がかかってしまうケースが多いのです。
「もうすぐ車検が切れてしまう」と焦る気持ちが表れ、買取業者にも伝わり、思ったよりも安値の査定額で買い取ってもらうことにもなりかねません。
余裕をもって買取に臨むには、やはり車検が切れる3ヶ月位前までには、買い取りを済ませることが大事だと言えます。
気持ちに余裕があったほうが、冷静に査定額を比べ納得のいく買取ができるからです。
車検を1年以上残しても、あまり大きなプラスとはなりません。
引っ越しや生活スタイルの変化、乗りたい車があるなど車買取のタイミングが来たら、車検の残り期間はあまり気にせずタイミング良く売却してしまうのがよいでしょう。
おわりに
さて、今回は車検切れの車や車検の期限がギリギリに迫っている車の売却について解説してきました。
車検切れの車でも売却は可能ですが、公道の走行ができないなど不便が生じます。
車を手放すことを決めたら、遅くとも車検が切れる2~3か月前には売却に向けて動き出すことをおすすめします。
また、車検の残期間がプラス査定につながるからといって、売却前に車検を通すと損をしてしまう。
プラスされる査定額よりも車検費用の方が高くなるのが一般的です。
車を売る準備は事前に始めつつ、売却は車検が切れるギリギリのタイミングにできるととてもお得に買い替えできるでしょう。
そんな中、車の買取を検討されている方はぜひ神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstまでお気軽にお問い合わせください。
車検が切れている車でも出張買取にて対応させていただきます。
また、Firstではお客様のご希望に合わせた査定方法をご提案しております。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。