車の自動運転のメリットとは?基礎知識や日本における現状、メーカー別の機能など詳しく解説いたします!
2024 / 11 / 23 (Sat)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
Firstは横浜アリーナがある新横浜というところに店舗を構えています。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
さて、これまでは未来の話であった車の自動運転が技術の進歩で現実のものになりつつあります。
海外では自動運転タクシーが街中を走行し始めたとのニュースもあり、国内での実用化も目前に感じられますね。
既にある程度のレベルまで導入が進んでいる一方で、自動運転がどういうものなのか、どんなメリットがもたらされるのかという点を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では自動運転の基礎知識や現状を解説し、様々な面から見た利点や課題を詳しくお伝えしていきます。
後半ではメーカー別の機能などもまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
それでは早速、車の自動運転の定義や仕組みから見ていきましょう。
車の自動運転とは?
自動運転とは、ドライバーによる運転操作を必要とせず自動的に走行することを言います。
日本では2020年に国土交通省によって「自動運転システムが全ての運転タスクを代替する状態を自動運転車と呼ぶ」と定義。
人間による自動車の運転の4要素、すなわち目や耳による「認知」、脳での「予測」及び「判断」、ハンドルやアクセル制御などの「操作」を、運転手の代わりにシステムが行うということです。
車についたカメラやセンサー、人工衛星の位置情報システムなどを使って周囲の状況を認知し、自動車をどう動かすかをAIが予測・判断してハンドルやアクセル制御の指示を出すことにより、自動で車が動く仕組みとなっています。
自動運転はレベル0~5までの6段階!
自動運転というと「運転は全て自動で運転者は操作しなくてもよい」というイメージがあるかと思いますが、これは運転自動化レベル5に該当します。
運転タスクの主体や走行領域に応じたレベル分けについて以下をご覧ください。
運転自動化レベル | 運転タスクの主体 | |
レベル0 | 運転手 | 運転手が全ての運転操作を行う |
レベル1 | 運転手 | ハンドル操作もしくはアクセル・ブレーキ操作のいずれかをシステムが部分的に実行 |
レベル2 | 運転手 | ハンドル操作とアクセル・ブレーキ操作をシステムが部分的に実行 |
レベル3 | システム
(場合によっては運転手) |
一定の条件下で全ての運転操作を自動化。緊急時や不具合発生時は運転手の対応が必要 |
レベル4 | システム | 一定の条件下で全ての運転操作を自動化。緊急時や不具合発生時の対応もシステムが行う |
レベル5 | システム | 全ての条件下で自動化 |
レベル1・2は先行車との距離を一定に保つACCなどの運転支援機能が付帯した車両を指しますが、運転操作はあくまでも運転手。
一方、レベル3は一定の条件下であればシステムに運転操作を任せられるようになり、自動運転が可能となります。
さらにレベル4では、一定の条件下でシステムが運転の全てをコントロール。
レベル5では場所や条件に関わらず、いかなる状況でもブレインオフな「完全運転自動化」を目指しています。
では、現在日本において車の自動運転はどれほど進んでいるのでしょうか?
日本における現状は?
2020年以前の道路交通法では、人が運転することを前提に安全運転の義務が定められており、自動運転の車を走行させる際のルールがありませんでした。
そこで自動運転の車が公道を安全に走行できるようにするために道路交通法が改正され、2020年4月から施行されています。
これにより、レベル3の自動運転で走る車と人が運転する車が高速道路などで一緒に走ることが可能になりました。
2021年には新型レジェンドに「Honda SENSING Elite」が搭載され、日本初自動運転レベル3を実現。
2024年においても国内メーカーが販売する唯一のレベル3自動運転技術搭載の市販車ですが、現在は生産終了となっています。
レジェンドのレベル3アイズオフ運転は非常に限定された範囲内でのみ可能ではありますが、ホンダが世界に先駆けて市販化したことは完全自動運転化の実現に大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。
レベル4の実装に向けては官民を挙げた取り組みがなされており、2025年までに少なくとも40の地域に運用の展開を目標としています。
また、レベル5の自動運転は現在のところ公道での運用許可がなく、実現は少なくとも10年以上先とされているのが一般的な見解です。
さて、このように日本でも世界でも実用化が待たれる自動運転ですが、これほど推し進められるのには理由があります。
次のところでは自動運転でもたらされるメリットについて見ていきましょう。
車の自動運転のメリットを解説
|
交通事故の減少
自動運転の最大のメリットは、事故の予防および事故件数の減少でしょう。
自動運転が実現すると、ドライバーの操作ミスや判断ミス、確認不足やわき見運転などといったヒューマンエラーによる事故の大幅な減少が期待できます。
渋滞の解消
自動運転では道路状況をリアルタイムで把握しつつ、他車からの情報も取り入れることで最善のルートを割り出すことが可能。
運転中には適切な車間距離の維持や速度の調整も行えるので、渋滞が発生する状況を防ぐことができます。
渋滞のストレスからの解放はドライバーにとって願ってもないこと。自動運転ならではのメリットと言えるでしょう。
人手不足への対応
自動運転化において交通安全の向上とともに目的の一つに据えられているのが、ドライバー不足への対応です。
移動サービスではバスやタクシー、物流面ではトラックドライバーの人材不足が慢性化。
特に物流面では宅配需要の増加により喫緊の課題となっています。
各場面に無人での自動運転が導入されればこのような課題を解決することができ、さらには人件費の削減による経済面のメリットも生み出すでしょう。
環境負荷の軽減
自動運転システムは、速度を設定すれば車間距離を保った一定速度の走行が可能です。
そのため、加速減でのガソリンや電気の消費が抑えられ、低燃費に繋がるというメリットがあります。
特に大都市圏では大気質の改善や気候変動の緩和が期待できるため、幅広い環境保全活動にも良い影響を与えることになります。
このように自動運転は交通に関する課題の解決に繋がる一方で、いくつかの懸念点も。
現在の技術では、歩行者の予期せぬ動きや障害物を100%検知することができません。
安全性の実証においては、技術面の向上とデータの蓄積にまだ時間を要するようです。
また、ハッキングなどによりプログラムを書き換えられ、犯罪行為に利用される恐れもあるでしょう。
このようなトラブルを防ぐためにシステムのセキュリティーを高めていくことが、自動運転の実現・普及に残された課題と言えます。
法整備の面では、レベル4によるドライバーなしの運行を「特定自動運行」と定義し、従来の「運転」と区別する内容を含んだ道路交通法の改正案が2022年に可決され、2023年に施行されました。
この特定自動運行に関する運用ルールを細かに整備したことで、レベル4の社会実装が可能になっています。
ただし、事故発生時の責任の所在がどこ(誰)になるのかなど、より実用に則したルール制定の問題が山積しているようです。
今後このような課題が着実に解決していけば、車の運転自動化の普及は一気に進んでいくことでしょう。
各自動車メーカーも技術面で革新を続けており、様々なアプローチで自動運転に注力しています。
今回は国産メーカー3社「ホンダ」「トヨタ」「日産」をピックアップ。以下でそれぞれの機能や見通しをチェックしていきましょう。
メーカー別自動運転機能と見通しを解説!
ホンダ:Honda SENSING
市販車の自動運転カテゴリーでトップを走るホンダは、2021年に自動運転レベル3搭載の新型LEGENDを発売。
これに先駆けて渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」について自動運転レベル3の形式指定を国交省から取得し、「Honda SENSING Elite」の一機能として実装されました。
また、ホンダは全車にADAS(先進運転支援システム)「Honda SENSING」を搭載。
アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能などがセットになっており、自動運転レベル2に相当する機能を持っています。
自由な移動を実現しつつ、交通事故も渋滞も環境汚染もない社会・経済・環境面での好影響を究極まで極めたモビリティが、ホンダが目指す「自動運転システム」。
2026年には「Honda 0シリーズ」にレベル3機能を搭載し、グローバル市場に投入予定です。
トヨタ:Toyota Safety Sense
トヨタの市販車に搭載されている運転支援システムは、自動運転レベル1・2相当の「Toyota Safety Sense」が中心。
2020年初冬には、レクサスからハンズフリーを可能とする高度なレベル2「Lexus Teammate」搭載の新型LSが発売されました。
さらに、最新機能として高速道路・自動車専用道路走行時のハンズオフ運転を可能にした「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」や駐車操作をアシストする「アドバンストパーク」搭載車種も増加中です。
自動レベル3相当は「ハイウェイチームメイト」「アーバンチームメイト」を軸に開発が進んでいますが、トヨタに関してはレベル3の市販車よりもレベル4の自動運転シャトルに注力している印象。
東京オリンピックの選手村でも導入され、今後もシャトルを舞台に開発を進めていくようです。
日産:NISSAN ProPILOT2.0
日産は高速道路の単一車線での運転支援技術として「プロパイロット」を採用。
プロパイロットは渋滞走行と長時間の従順走行で、アクセル・ブレーキ・ステアリングの全てをシステムが自動で制御し、ドライバーの負担を軽減してくれます。
2019年にはハンズフリーが可能な高度なレベル2「プロパイロット2.0」を市場投入し、レベル3の技術を搭載した「プロパイロット3.0」の実現も目前です。
ちなみに日産は「自動運転タクシー」の取り組みに注力している印象で、ホンダが市販車、トヨタがシャトルなら、日産はサービスで勝負といった具合でしょうか。
自動運転タクシーサービスとして「Easy Ride」の実証実験を続け、いよいよ2026年に商用展開する計画を発表しました。
また、海外に目を向けてみると、2022年にメルセデス・ベンツがSクラスやEQSの有料オプションとして自動レベル3のシステム「DRIVE PILOT」の展開をスタート。
その他、スタートアップ企業がタクシー向けの自動運転車両を共同開発したり、様々なタイプのシャトルが実用化に向けて実証実験を行っています。
このように自動運転には一般ドライバーだけでなく、公共交通機関や配送業界においても大きな期待が寄せられています。
画期的なシステムがさらに生み出されていけば、自動車を取り巻く環境は大きく変化していくことでしょう。
現在レベル3以上の市販車はまだ限られていますが、それに近い機能を持つ車は数多くあります。
そのような車をまずはお得に試してみたいという方は、中古車で探してみてはいかがでしょうか?
Firstでは高い専門知識を活かしてお客様の求める車を提案いたしますので、ぜひご相談ください!
おわりに
さて、今回は「車の自動運転のメリットとは?基礎知識や日本における現状、メーカー別の機能など詳しく解説いたします!」というタイトルで記事を書いてみました。
いかがでしたか?
自動運転の導入には、交通事故の減少や交通渋滞の解消、人材確保、そして環境負荷の軽減といったメリットがあります。
これらは社会全体の生活の質を向上させ、技術革新を通じた持続可能な発展に寄与すること間違いないでしょう。
一方で、レベル3以上の自動運転ではシステムトラブルや不十分な法整備などの課題も残されています。
2025年を目途とするレベル4の実用化には、安全性の確立とともに運用ルールや交通ルールの早期制定・標準化を進めることが必要不可欠です。
本記事で今後さらに身近な存在になっていく自動運転についての理解を深め、安全な交通社会の実現を心待ちにしましょう。
そんな中、神奈川県横浜市にあるFirstでは輸入車・高級車を中心に買取・販売をしております。
レベル1・2相当を装備する車も数多く取り扱っておりますので、お探しの方はぜひお問い合わせください。
お客様にとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。