ハイブリッド車は中古で買っても大丈夫なの?後悔しないための注意点を徹底解説いたします!
2022 / 12 / 22 (Thu)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
近年、世の中にはエコカーブームが浸透し、ハイブリッド車の需要が年々高まっています。
ハイブリッド車というと、「燃費がいい」「音が静か」などポジティブなイメージがあることから、購入を検討している方も多いのではないでしょうか?
ガソリン車と比べると新車のハイブリッド車は高額ですが、実は中古車ならお手頃価格で手に入れることができます。
しかし、中古のハイブリッド車にはリスクや注意点があり、勢いだけで購入を決めるのは危険かもしれません。
そこで、今回の記事では、ハイブリッド車の概要についてご紹介した上で、中古車で購入する場合の注意点を徹底解説いたします。
「こんなことになるなら、ハイブリッドの中古車なんて買わなければよかった・・・」
と後悔しないためにも、ぜひチェックしておきましょう。
それでは早速、ハイブリッド車についての理解を深めるために概要を解説していきます。
ハイブリッド車とは?
ハイブリッド車とは、2つ以上の動力源を備えている車のことです。
具体的には、低速時は電気で動くモーターを使って走行し、燃費の効率がよい速度になるとガソリンで動くエンジンに切り替えて走行します。
代表的なものとしてトヨタのプリウスがよく知られていますね。
ハイブリッド車はガソリンと電気モーターの2つの力によって駆動するため、燃費性能の向上や省エネ、静粛性の向上を実現していることが特徴です。
また、環境性能がよいハイブリッド車は、国土交通省が定めた基準をクリアすることで税金の優遇を受けることができる点もメリットと言えるでしょう。
日本におけるハイブリッド車の保有台数は右肩上がりで増えており、現在国内では約750万台のハイブリッド車が使われています。(一般社団法人自動車検査登録情報協会統計より)
ハイブリッドと一言で言っても、その仕組みは大きく3つの方式に分けることができます。
以下で確認していきましょう。
ハイブリッド車の仕組み
ハイブリッド車の3つの仕組みの大きな違いは、エンジンとモーターの分担の比率です。
- パラレル方式
パラレル方式はエンジン駆動がメインで、発進時や加速時などパワーが必要な時に電気モーターがサポートするシステムです。
【例】ホンダ:Honda IMA
- スプリット方式
シリーズ・パラレル式とも呼ばれるスプリット方式は、走行状況に応じてエンジンとモーターを適切に使い分けます。
低速時にはモーターのみ、加速時にはエンジンを併用し効率よく使うことで、燃費の向上に貢献しています。
【例】トヨタ:THS(トヨタハイブリッドシステム)
- シリーズ方式
シリーズ方式は基本的にモーターだけで走行し、エンジンは発電用として使用するシステムです。
エンジンで発電してモーター走行し、発電された電力はバッテリーに蓄えられます。
エンジン主体のパラレル方式とは対照的で、電気自動車のような乗り心地が特徴です。
【例】日産:e-Power
このようなシステムによって優れた性能を発揮するハイブリッド車ですが、これらを搭載するためには多くのコストがかかるため、どうしても新車の車両価格は高くなってしまうのがネックです。
そんな時、中古のハイブリッド車であればリーズナブルなものもあるので、お得に買い求められるでしょう。
しかし、安さだけを重視して選ぶのはあまりおすすめできません。
その理由と中古のハイブリッド車が持つリスクについて、次のところで解説していきます。
買って後悔!?中古ハイブリッド車のリスク
ハイブリッドシステムの修理費用が高い
ハイブリッド車はガソリン車に比べて多くの電装部品が使われており、中でもハイブリッドシステムの部品費用はとても高額となっています。
そのため、万が一修理・交換が必要になると修理費用が高くつくリスクがあるでしょう。
そして、この部分は走行距離が長く、年式の古い中古車で故障しやすい傾向にあります。
修理費用が特に高額になりやすい部品は以下の2つです。
駆動用バッテリー
修理・交換費用:15~20万円、車種によっては~30万円程度
長年の使用による経年劣化で修理が必要になりますが、その費用は車種によっては30万円ほどかかることもあります。
駆動用バッテリーの劣化は車の状態からは判断が難しく、劣化が進行するとハイブリッドシステムが停止してしまいます。
すると車の自走自体が不可能となり、レッカー車で修理工場まで運んでもらう必要性も生じるなど、その影響は非常に大きなものとなるでしょう。
インバータ
修理・交換費用:15万円程度
ハイブリッドシステムの制御部分であるインバータは高電圧部品で負荷が高いため、故障リスクの高い部品です。
耐久期間は他の自動車部品と同程度ですが、やはり走行距離が長くなってくると故障の確率は上がります。
この故障でも駆動用バッテリーと同様に自走不可となり、費用面でのインパクトは大きくなってしまうでしょう。
燃費が悪くなる
燃費の良さが魅力のひとつであるハイブリッド車ですが、中古で劣化が進んでいる場合は思ったより燃費が悪い可能性も考えられます。
駆動用バッテリーは蓄電・放電を繰り返すため、月日が経つに連れて劣化していく。
すると、蓄電容量が減り、ガソリンエンジンをアシストする時間が短くなるため、その分燃費が悪くなってしまいます。
その結果、ガソリン車とハイブリッド車の燃費の差があまりなくなり、良さを感じにくくなって購入を後悔してしまう可能性があるでしょう。
では、このようなリスクを避けて中古のハイブリッド車を購入するには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか?
購入時に必ず押さえておきたいポイントをご紹介しますので、以下で確認していきましょう。
中古のハイブリッド車を買って後悔しないためのポイント
年式と走行距離を確認する
中古のハイブリッド車を購入する際にまずチェックしてほしいことは、走行距離と年式のバランスです。
走行距離がうんと長い車はもちろんですが、年式が古いのにも関わらず走行距離が短い車にも注意するようにしましょう。
このようなハイブリッド車は、長期間乗車しないことによって十分にモーターを動かせていない恐れがあり、かえってバッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
年式と走行距離は必ずセットで確認し、気になる車を見つけたらメンテナンスの頻度なども聞いておけると安心です。
延長保証を活用する
前述したように、故障した時の修理費用が高額になりやすい中古のハイブリッド車。
一般的に中古車はメーカー保証が切れていることが多いため、全額実費となるケースがほとんどです。
しかし、近年自動車メーカーは中古車への保証制度を充実させており、中古車であっても長期の保証を受けられることが増えてきています。
延長保証制度をうまく活用できれば、無償修理となる期間が伸びるので非常に有効でしょう。
延長保証制度は、主にディーラー系の認定中古車で取扱いがあります。
トヨタ「T-valueハイブリッド」
保証期間初年度登録から10年目まで、もしくは3年間の長い方。累計走行距離20万km以内であればハイブリッドステムを無償で保証。
日産「ワイド保証」
全車無料で付帯する「ワイド保証」と、さらに保証期間を最長2年間延長できる「ワイド保証プレミアム」が選択可能。
ホンダ「U-Select」
最長2年の無料保証に加え、その後最長5年間有料で保証期間が延長可能。
ほかにも、大手の中古車販売店や海外ディーラーでも取り扱いが増えています。
保証をしてもらうために最初に多少のコストがかかったとしても、20万30万がすぐに飛んでいくような高額修理の危険性が潜んでいるハイブリッドの中古車ですので、安心料を払うのが賢明な判断と言えるでしょう。
修復歴の確認
中古車のハイブリッド車を選ぶ際は、故障リスクを避けるために修復歴の有無について確認するようにしましょう。
修復歴がある車は、修理をしても元の状態に完全に戻すことが難しく、常に故障リスクにさらされています。
その後の維持費を考慮すると、そのような中古車は先に選択肢から外しておくことがベストでしょう。
さらに「定期点検整備記録簿」を参照することで、前の所有者のメンテナンス状況を把握できます。
購入後のトラブルを未然に防ぐためにも、できるだけコンディションのよい中古車を選ぶようにしましょう。
さて、ここからは上記のポイントを押さえた上で中古のハイブリッド車を検討している方に向けて、今おすすめの国産車ハイブリッドモデルをご紹介いたします。
厳選!おすすめのハイブリッドモデル
Honda フィット
新車価格 | 159万円~ |
中古車価格相場 | 37万~284万円 |
燃費消費量(WLTCモード) | 27.4km~ |
ハイブリッド仕様のフィットは、運転のしやすさ・燃費性能ともに多くのユーザーの高評価を得ています。
ボディの大きさからは想像のつかない広々とした室内空間も魅力のひとつです。
TOYOTA プリウス
新車価格 | 260万円~ |
中古車価格相場 | 97万~438万円 |
燃費消費量(WLTCモード) | 30.8km~ |
全タイプがハイブリッドのラインナップであるプリウスはさすがの低燃費を実現。
また、4WDの設定もあり「E-Four」(電気式4WDシステム)により、滑りやすい路面でも低燃費で安定した走りを体感できる一台です。
TOYOTA アルファード
新車価格 | 359万円~ |
中古車価格相場 | 158万~ |
燃費消費量(WLTCモード) | 14.8km~ |
中古車市場でも不動の人気を誇るアルファードは、ハイブリッド車だとあの大きな車体でも14.8km/Lの数値を実現しています。
室内の快適さだけでなく、より少ないエネルギーから優れた走行性能を体感することもできるでしょう。
車両価格は高額ですが、買って後悔はない車と言えます。
スズキ スペーシア
新車価格 | 131万円~ |
中古車価格相場 | 57万円~ |
燃費消費量(WLTCモード) | 20.2km~ |
スライドドアを搭載した、ファミリー層にも人気のスペーシア。
軽自動車でありながら快適装備も充実しています。
2WD車であれば燃費性能は21.2km/Lを誇り、軽のハイブリッド車としては最もおすすめの一台です。
このほかにも魅力的な中古のハイブリッド車は数多くありますので、信頼できる大阪店で自分だけの一台を探してみてくださいね!
中古のハイブリッドは信頼できる販売店で購入しよう
中古のハイブリッド車を買うなら認定中古車や信頼できる中古車販売店がおすすめです。
特に中古車販売店は良し悪しが分かれやすいので、十分な検討が必要でしょう。
本記事で解説してきたようなハイブリッド車特有の問題点は中古車販売業者も把握しており、走行距離の長い中古のハイブリッド車は売りにくい車種といえます。
そのため、一部の悪徳業者などが走行距離の改ざんをして状態の良い中古車として販売している場合があるので注意しましょう。
とはいえ、走行距離が改ざんされた中古車を見分けるのは簡単なことではありません。
そこで重要なのが信頼できる中古車販売店を見つけること、少しでも疑問に思う点があれば契約しないことです。
さらに、中古車の品質を証明する書類を発行している中古車販売店、それも外部の調査会社が発行している証明書があれば信用度は格段に上がるので、お店選びの条件にいれてみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回の記事では、ハイブリッド車の概要についてご紹介した上で、中古車で購入する場合のリスクや注意点を徹底解説してきました。
ハイブリッド車は環境性能の良さや燃料代の安さなどから人気がある反面、中古車の場合は修理費用や燃費の悪化といったリスクも抱えています。
特に、走行距離が長い車や年式の古い車は購入後すぐに故障してしまう可能性があるので、価格の安さだけで選ぶと費用負担の大きさに後悔してしまうでしょう。
それを防ぐためには、購入前の車の状態やコンディションの念入りな確認に加えて、延長保証サービスの活用も効果的です。
そして、より安心して中古のハイブリッド車を選びたいのであれば、認定中古車販売店や信頼できる中古車販売店を利用するとよいでしょう。
今回の記事でご紹介したポイントを参考に、快適なカーライフを送ってくださいね!
さて、神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstでは、高価買取だけでなくお客様のニーズに合った車も数多く取り揃えております。
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皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。