【中古車選び虎の巻】中古車を買う時によく見る「〇年落ち」って? 実際のところ年式と走行距離どちらを重視すべき?まとめて解説します!
2022 / 10 / 20 (Thu)
車の豆知識
はじめに
皆さま、こんにちは!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県横浜市にある車買取専門店Firstです。
今回は、中古車の購入をお考えの方にぜひ読んでいただきたい、中古車選びのポイントについてお伝えします。
「中古車のことはよく分からないし、なんとなく新車がいいかな。。」
そう思っている方も、選び方のポイントが分かると中古車購入がグッと身近に感じられるはずですよ。
価格や車の状態を把握するためのコツをおさえておけば、より良い車を安く購入することができるためコスパ重視派の方にも中古車はおすすめです。
今回のテーマである中古車購入を検討する際のポイントとなるのが「年式」と「走行距離」です。
一般に、初度登録から年数がたつにつれて車の価格は安くなっていきますが、中古車を購入するなら何年落ちのものがよいのでしょうか?
また、年式と走行距離はどちらが重要となるのでしょうか?
それぞれくわしく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではまず、中古車でよく聞く「〇年落ち」とはそもそもどういう意味なのか?という点から見ていきましょう。
中古車の〇年落ちとはどんな意味?
中古車を選んでいると、「3年落ち」や「5年落ち」、「7年落ち」という言葉を目にしますよね。
この「落ち」とは「その車両が日本国内で初めて登録された年度から何年経っているか」を指します。
例えば、平成30年現在、平成27年に初登録された車は「3年落ち」、平成20年に初登録された車は「10年落ち」ということになります。
一般的に自動車の価格は、「一年目で3割下がる」と言われています。
「200万円で買った新車は、1年後には140万円の価値に下がる」ということです。
さらに、普通乗用車の資産価値は法定耐用年数をもとに6年と決められているので、購入価格に関わらず新車登録から6年後には資産価値が0になります。(軽自動車は4年)
ただし、仮に「10年落ち」の車であっても、走行距離やメンテナンスの状態が良ければ乗れるものもある。
このため、法律上ではおおむね「中古車は購入から2年は資産価値は見込める」と判断されています。
(中古車販売価格が新車登録時の価格の50%以上(たとえば新車で200万円で販売されていた車両が中古車としても100万円以上)で販売されている場合には購入から新車と同じ4年ないし6年を減価償却期間としています)
これらをふまえると、実際に中古車を選ぶときには「走行距離や綺麗さ、デザイン、修理履歴など、注目すべきポイント」と「新車登録から6年を超えているかどうか」のバランスがひとつの判断基準になります。
車はおおよそ3~5年でモデルチェンジしますが、デザインの新旧にこだわらない方であれば、低年式で走行距離の少ない中古車の方がメリットが多いかも知れません。
では、具体的にどのような点に注目して中古車の価値を見極めればよいのでしょうか?
次章にてそれぞれ「〇年落ち」というケースごとに解説します。
3年・5年・7年落ち、それぞれの中古車を選ぶポイントは?
中古車を買うにあたってある程度注目していただきたいのが、3年・5年・7年落ちの車です。
なぜ3年・5年・7年かというと、これらの年数で車検を機に車を手放す人が増えるためです。
すると、その年式の中古車の流通量が増えるため、車の状態の割には車両価格が安くなることが多くなります。
「すぐに車検を迎えるのであれば結局高くなりそう……」と思うかもしれませんが、中古車販売店に在庫としてある間に車検を済ませている車もありますし、車検前だとその分販売価格も安くなっていることも多くなります。
自分で車検代を払う方が条件のよい車が見つかることもあるので、車検後の車にこだわりすぎないというのも一つのコツですよ。
以下では、3年落ち、5年落ち、7年落ちそれぞれの中古車における選び方のポイントを紹介します。
3年落ちの車
3年というのは最初の車検を迎える年です。
新車のメーカー保証(一般保証)が3年であることから分かる通り、3年落ちくらいでは車の故障や不具合は非常に少なく、まだまだ状態のよい車が多くあります。
しかしその分、低年式の車(年式の古い車)よりも車両価格は高くなります。
そこで狙い目となるのが年式に対して走行距離が多い車です。
こうした車は高速道路の走行といった長距離運転で走行距離が伸びた可能性があり、走行距離が多いために車両価格が安くなっている場合があります。
高速道路は一定の速度で走行する距離が長いので、車体へのダメージを比較的抑えることができます。
つまり、車両の状態の割に価格が安い中古車を手に入れやすいのです。
5年落ちの車
2度目の車検のタイミングともなる5年落ちの車になると、多くのモデルでお得に中古車を手に入れることができます。
残価設定型ローンを利用する場合、返済期間を5年と設定することが多いため、結果として中古車の流通量が多くなるのです。
また、メーカーの特別保証が切れるタイミングでもあるので、今後のメンテナンス費用・修理費用を考えて車を手放す人もいます。
日本自動車工業会の調査では、車を買い替えた人で前の車が新車だった場合、保有期間4年・5年で買い換えた人は13%でした。
7年落ちの車
5年落ちの項目でも述べた通り、保有期間7年で新車を手放す人が5年よりもさらに多くなります。
また、初度登録から7年もたつと車両価格の相場としてはかなり下がります。
そのため、とにかく安く車を手に入れたいのであれば7年落ちの車がよいでしょう。
しかし、車の状態としては3年落ち、5年落ちよりも落ちるので走行距離が短めの車が狙い目です。
車両価格は上がりますが、7年落ちともなるとあまり高くは設定できません。
とはいえ、7年落ちで2~3万kmなどあまりにも走行距離が短い車は長い間使用されずに放置されていた可能性もあるので注意が必要です。
走行距離は一般に、1年で8,000km~10,000kmなのでそれを目安に探してみましょう。
こうして比較してみると、3年・5年・7年落ちそれぞれにメリット・デメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
中古車選びの際は、性能面や新しさを優先するか、あるいはコスパの良さを取るか、自分にとっての選ぶ基準を軸に探してみるのがおすすめです。
続いて、前章では触れなかった10年落ちの車について、ポイントと購入時の注意点についてお伝えします。
10年落ちの車は大丈夫?
数年前まで、車の寿命は10年、10万kmと言われてきました。
そのため、10年落ちの車となると故障のリスクから購入に二の足を踏む方もいるのではないかと思います。
しかし、近年の車は耐久性や安全性が向上しているため10年落ちの車でも充分購入の選択肢になりえます。
もちろん新車や高年式の車(年式の新しい車)と比べて故障や不具合は発生しやすくなります。
タイミングベルトの交換時期の目安が10万kmとされているなどメンテナンス・整備は必要となってくるでしょう。
それゆえに、走行距離があまりにも長い車は適切なメンテナンスがされているのか確認が必要です。
また、10年落ちの車で意識しなければいけないこととして税金があります。
自動車税、重量税は初度登録から13年経過すると税額が高くなってしまうのです。
自動車税は各排気量とも約15%高く、自動車重量税は約40%高くなります。
そのため、10年落ちの車を購入する場合、数年でまた乗り換えるか維持費が上がるのを覚悟で同じ車に乗り続けるのか選ぶ必要があります。
結局のところ、年式と走行距離のどちらを重視すべき?
さて、ここまで車の年式についてそれぞれ説明してきましたが、中古車選びでは走行距離も重要となってきます。
どちらを重視すべきかということがよく話題となりますが、年式が新しければ問題はない、あるいは走行距離が短ければ問題ないということはないです。
結局のところは個人の好みによるところも大きく、両者のバランスを見て判断することになります。
高年式の車であれば3年落ちのところでお伝えしたように、高速道路で長距離の運転をしたような多少の走行距離の多さはむしろ狙い目となりますが、それでもやはりあまりにも走行距離が長いと消耗品類の具合が気になるところです。
また、走行距離を重視して短ければ短いほどよいということも言えません。
7年落ち、10年落ちなどの低年式で走行距離が2万kmと短い場合、運転されずに放置されていた期間が長くあった可能性があるのです。
車も適度に動かさないと劣化が進みますし、長く放置されていたような車はメンテナンスが適切に行われていない可能性もあります。
そうしたことを考えると、1年で8,000km~10,000kmを目安とする。
そこから機能面や性能を重視するのであれば年式の新しさを重視し、消耗品類やオイル系統の状況などを重視するのであれば走行距離を重視するというような考え方をするのがよいでしょう。
さて、今回は3年落ち、5年落ち、7年落ちの中古車についてそれぞれの選ぶポイントについてお伝えしました。
こうした車検前の車以外にも、中古車を購入する際に狙い目のタイミングがあります。
それが、車のモデルチェンジです。最後にこちらについて解説します。
モデルチェンジ前のバージョンを狙うのもおすすめ
比較的状態がよく、なおかつ値段の安い中古車を購入したい!という人におすすめなのが、モデルチェンジした車(のモデルチェンジ前のバージョン)です。
新車は新しいバージョンが出るとそちらに人気が集中するため、マイナーチェンジ前のモデルの価格は下がる傾向にあります。
そのため、車の状態の割には安い車も見つかりやすくなるのです。
さらに、フルモデルチェンジが行われた場合はマイナーチェンジよりも価格の下がり幅が大きくなります。
新しいモデルへの人気の集中のほか、新型が出たのに合わせた買い替えや展示車や試乗車の入替などで流通量が大きく増えるためです。
ただ、フルモデルチェンジとなるとデザインも性能も一新されることが多いので、新しいモデルの車とは別の車であるというつもりで購入するのがよいでしょう。
おわりに
今回は、中古車選びの際にポイントとなる「年式」と「走行距離」についてお伝えしました。
基本的に車検を機に車を手放す人が多くいるため、3年・5年・7年落ちの車は流通量が増えて価格が下がりやすくなります。
そのため、できるだけ安くて状態のよい中古車を手に入れたいのであれば3年・5年・7年落ちの車が狙い目となってくるでしょう。
また、モデルチェンジが行われると古いモデルの価格は下がる傾向にあります。
マイナーチェンジよりもフルモデルチェンジの方が下がり幅が大きくなります。安く中古車を買いたいのであればモデルチェンジが行われた車も狙い目となるでしょう。
中古車選びは当たりはずれも多いと言われており、選ぶ際に慎重になり過ぎることはありません。
一方で、新車とは異なり「自分だけの一台」を探せるのも中古車の醍醐味のひとつです。
購入に関して判断に迷う場合は、信頼できるプロフェッショナルの助けを借りましょう。
中古車の購入を検討されている方はぜひ、神奈川県横浜市にある車買取・販売専門店Firstまでお気軽にお問い合わせください。
Firstではお客様のご希望に合わせたオンリーワンの車選びのお手伝いをさせていただきます。
皆さまにとって「最高の出会い」となるよう、誠心誠意ご対応させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。